●「エアーブラシって?」Vol.2







エアーブラシって、直訳すれば「空気のフデ」ってことでして、まさにそのまんまなんですけど、
そのフデにあたる部分を正確には「ハンドピース」っていいます。
筆にも面相筆、丸筆、平筆とあるように、ハンドピースにも種類がいろいろあるんですよ。  

まー、ハンドピースの場合は、塗料の吹き出る量により、先っぽの口径に種類があります。
0.2mm、0.3mm、0.5mm、0.8mm、1.0mmって具合です。0.2や0.3だと、その気になれば髪の毛くらいの線が描けます。
ですので、一番ポピュラーな口径は0.2や0.3のハンドピースですかね。人により愛用の道具がありますので一概には言えませんが。

左が口径0.2、真ん中と右が0.3.

    

どんな仕事でもそうですが、こなす作業が多岐にわたるにつれ、道具もそれなりに増えるものです。
わたしもいつのまにかハンドピースも増え、10本ほど種類の違うのを持つようになりました。

でもまぁ、一番良く使う一本というものもあります。愛用の、ってやつです。
写真の↓コレなんですが、自分の使いやすいように改造を施してあります。
5年ほど使用してますが、特に故障もなく、快調です。まぁ、ムチャな使い方をしたり、手入れを怠らなければ、消耗品の交換くらいで末永く使えます。
けっこう高いものですからねー。長く使えるにこしたことない。

あと、種類についてもうひとつ。
写真をみるとわかるのですが、押しボタン式のと、引き金式のがあります。
これは、吹き付ける時の操作がちがう。

押しボタン式は、ボタンを押すとまずエアーのみが出ます。
その状態でボタンを後に引くと塗料が出るしくみ。ボタンの引き加減で塗料の出を調節します。
これをダブルアクションとか言って、シングルアクションのものと分けてあるようですが、ややこしいですねー。
シングルアクションのものは、プラモ用などでみたりしますが、必要性がわたしにはイマイチわかりません。
とにかく、ハンドピースのもともとの基本形はこのダブルアクションの押しボタン式のやつです。
(他にもターボだのなんだの色々あるようですが、ここでは割愛。)

次に引き金式のものは、引き金を少し引くとエアーのみがまず出ます。さらに引き絞るにつれ、塗料が出始めます。
いわゆるガンタイプですので、とっつき安いですが、塗料の出の微調整が、押しボタン式に比べ大変難しい。
わたしの愛機はこの点を改造して、ほんの微量の塗料も自在に出しやすいようにイジッております。
また、引き金式は、長時間の作業も疲れにくい利点があります。

まー、どんなのでもそうですが、こういった道具というのは、慣れることが重要で、
使い込むうち、意識せずとも自在に使えるようになるんです。
自転車の運転とか、水泳とか、もっと言うとハシを使えるようになるのと同じですねー。
エアブラシの使い方

↓ハンドピースをハンドピースで描く。笑 

 

ハンドピースについてはざっと説明しましたが、わたしがよく聞かれるご質問のうち、よく、「どのメーカーのものがよいのか」とか、
「安いハンドピースはどれ?」とかがあります。
たしかに、高価なものですし、メーカーも有名どころから、聞いたことの無いところまで色々で、迷うでしょうね。
最近はチャイナ製の格安モノもネットショップでよく見かけます。
わたしも全部を試したわけではないのですが、一応は自分の使っているメーカー、または、販売しているメーカーのものをお薦めしてます。
あ、我田引水ではないですよ。笑
めったには無いとはいえ、精密機械ですので故障やトラブルもあります。よくわからないメーカーのものをお薦めするのも無責任という気がしますし、
使っていて思うのは、ニードル、ノズル、パッキンなど、消耗品がすぐ手に入りやすいかどうか、アフターサービスが整っているか、ということを感じるからです。
売りっぱなしの販売店や、対応の悪いメーカーに当たるとサイアクです。正直、何度かそんな経験もしております。

わたしのところで購入されたものについては、たとえば部品が届くのに時間がかかる場合などは、
わたしの予備のハンドピースを貸し出すなど、アフターサービスを心がけてます。
あ、やっぱり宣伝になってしまいました。笑


Vol.3へ続く

●当ショップはこちら。
●エアーブラシスクールはこちら

←トップへ。