★濃いバックに描く 3

●色合いを変えて描いてみる

青っぽさを押えた仕上がりになるよう工夫してみましょう。

←お手本


●ステップ@

色を用意します。
アドミラスーパーブラック 2に対し ファインエロー1を混入。W入りもその混入色で作ります。W入りは2種類用意しました。

下地づくりです。この、はじめの段階から準備しないとうまくいきません。
イエロー入りブラックをざっと塗り、その上にW入り@を塗ります。乾いたら下書きをトレース。


●ステッブA

ホワイトで描き込みます。あとで濃い色で描き込むので、あまり神経質にならなくてもよいです。


●ステップB

イエローが弱い気がしたので、多めに希釈したイエローの原色を軽くオーバーブラッシングして、イエローを強めました。
この作業は、濃い部分を押えてからでもよかったです。


●ステップC

W入りAで描き込み、ホワイトも再び強める。


●ステップD

イエロー入りブラックで締め、さらに原色スーパーブラックで締めて完成。

●パープル系と違い、このパターンでは、濃い部に白がかかるとやはりニゴリが出ます。
W入りホワイト@、A、、イエロー入りブラック、イエローのオーバーブラッシングで、うまくリカバーできますので、あせらず取り組みましょう。

●白を使って描き込んでいく方法は、カスタムペインターの方がよく好んで使う技法です。
車などの場合、あらかじめ濃い色で塗装されている場合が多いからでしょうか。
はじめは難しく感じますが、この描き方は、慣れてくると意外と快感です。


●まとめ

この2つの作例を検証してみますと、白黒で描かれているといっても純粋な白黒というわけではないのがお分かりだと思います。
ブラックには何らかの色(この場合はパープルやイエロー)が混入してありますし、普通のカラーで描く描き方よりむしろ複雑です。
もう一点は、絵のリアルさを求めるにはあまり向いてない描き方ということも言えると思います。

この描き方も含め、様々な描き方を組み合わせて自分の作品に活かしていくことになります。

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