●クリアーと仕上げ

ヘルメットなどの小物のクリアーコートの手順です。


使用するコンプレッサーはイワタ IS-875  ガンはイワタRG-2-2 丸吹きガン 口径0.6
このコンプレッサーではパワーの面で少々きびしいですが、やってみます。 圧力は赤い目盛りの「3」あたり。


クリアー塗料を準備します。ここではロックペイント・マルチトップクリアー標準タイプ。
本来は季節や気温、湿度などによりシンナーの選択など微調整が必要ですが、標準でやります。特にシビアな条件でなければ問題ないです。
詳しくはメーカーサイト

原液10に対し硬化剤1、専用シンナー1〜2の割合が標準です。
ここでは50gの原液に硬化剤5g、シンナー10gくらいです。調合したらよく撹拌します。
おわん型のヘルメット程度ならこれくらいでコートできます。


カップに調合したクリアーを入れます。このときストレーナーで濾して入れます。
ヘルメットはゴミなど取っておきます。画像のようにテープなどにくっつけて取ります。タオルなどで拭くと、糸くずなどでよけいに汚れるので注意。

 


1回目の吹きつけ。ジェット型やフルフェイス型の場合だとクリアーの量は100gくらい必要です。
1回目は軽く全体にかかる感じ。


触れるようになるまで3〜5分くらい放置。ゴミなどがついたらまめに取ります。


2回め。ここでも軽めに。はじめから厚塗りはいけません。エアーブラシのクリアーはあせらずのんびりとやりましょう。


3回め。ぐるりと2周回る程度。


4回目。かなり濡れた感じになってきました。インターバルはだんだんと長くなってきます。指で軽く触れてねちゃつかないくらいが目安。


5回目。塗る量もだんだんと多くしていきます。インターバルも20〜30分くらい。


6回目。全体を濡らす感じに若干多めに吹き付け。
ここで50gを使い切りました。少々長めの1時間くらいのインターバルを取ります。


赤外線などで強制乾燥させれば硬化も早いですが、のんびりとやりましょう。
画像のように回転するイスなどを利用すると便利です。


7回目。ここからが本塗りです。下部やマスクの境目など、塗り忘れがないかチェックしながら塗ります。テカリが出るくらいの厚さ。


8回目。塗料の残りを考えながら、仕上げる気持ちで多めに吹きつけ。テカリが出るように塗ります。コンプレッサーのパワーが弱い・・・。
塗装は垂れる寸前まで厚塗りすると美しいのですが、そう思っていると見事に垂れます。
多少塗り肌が残ってもあとで磨けばよいくらいの気持ちで。
ここで2回目の50gを使い切りました。


背景が映るくらいには塗装できました。
このあと、季節にもよりますが、丸一日かそれ以上(冬の場合)、自然乾燥させ、完全に硬化させます。冬はなるべく暖かい室内で。
(強制乾燥だと60℃、約1時間で完全硬化)

 ←動画です。8回目の工程。

次は磨きの工程です。●磨きへ


イワタ IS-925 ツインシリンダーのハイパワー機種。

 イワタ IS-925 。


イワタRG-2-2 丸吹きガンと、イワタ HP-G6 共に口径0.6