★始める前に

コレだけ揃えればとりあえずOK

エアーブラシをはじめるにあたり、最低限用意しなくてはならないものと、注意することを簡単にご説明します。

用意するもの ●左から ハンドピース、コンプレッサー、エアーホース、エアーフィルタとエアーレギュレーター

    


@ハンドピース・・・エアーの圧力で塗料を吹き付ける道具。いわば超小型のスプレーガンですか。ペンを使う感覚で、そうとう細かい作業まで可能です。
大きさ、タイプも色々ありますが、口径0.2〜0.3ミリが使いやすいと思います。
わたしの作品も、ほとんどこれらの口径のハンドピースで描いております。
※ハンドピースのさらに詳しい解説は menu基礎編 ★ハンドピースについて ★ハンドピースの手入れ ★ハンドピースの各部の名称 へ

色々なメーカーから発売されております。写真はプッシュボタン式がアネストイワタ製HP-BP、トリガー式はオリンポスHP-83cです。
これらはそれぞれプリセットハンドル(ニードルアジャスター)が付いていて便利です。

←アネストイワタ製HP-BP。

←こちらははオリンポスHP-83c


Aコンプレッサー・・・エアーを圧縮する装置。どんなタイプのものでも使えますが、エアーブラシ専用に開発されたものが色々なメーカーから発売されております。
写真はアネストイワタ製IS-875。エアーホース、エアーフィルタ、エアーレギュレーターも標準装備で便利。
ヘルメット、バイクのタンクなど、軽い塗装までカバーするなら、IS-875の上級機種、IS-925などのハイパワー機種がよいでしょう。

ホビーやネイルアートなど小物のブラシならば同じアネストイワタ製のIS-50や、エアテックスAPC-001などの機種でも充分使用可能です。

また、エアテックスAPC-007サイレント などの防音防振に優れた機種もあります。
コンプレッサーの使用には100V電源が必要です。

←コンプレッサー。アネストイワタ製IS-875。付属品が揃っていてすぐ始められます。オートON/OFF機能付で、音も比較的静か。

 ←エアテックスAPC-001 ←アネストイワタ製IS-50


Bエアーホース・・・コンプレッサーで圧縮されたエアーをハンドピースに送ります。
コイルタイプ、ストレートタイプ、長さも太さも材質も色々あります。
写真はアネストイワタ製コンプレッサーIS-875の付属品。ストレートホースが使いやすいでしょう。
長さ3メートル。


Cエアーフィルタ、エアーレギュレーター・・・エアーフィルタはエアー中の水分、ゴミを取り除きます。時々水抜きをしましょう。忘れると肝心なところで作品が台無しになることもあります。
エアーレギュレーターはエアー圧を調整できます。通常0.1〜0.2の範囲にセットします。
メーカーによってはコンプレッサーにこれらが付いて無い物もあります。その場合は必ず付けましょう。特にエアーフィルタは必ず付けましょう。グリップに取り付ける小型のフィルタもあります。

 ←エアーフィルタとエアーレギュレーター。イワタ製コンプレッサーIS-875の付属品

←こちらは別売りタイプのもの ←時々水抜きを忘れずに。



 ←わたしのオススメのラインナップ。★教材の販売にて購入できます。



このように最低限揃えても、エアブラシの道具は結構高価なものになります。せっかく揃えたんですからぜひ使えるようになりたいですよね。。
ハンドピースはとても精巧にできております。長く使用するためにも取り扱いに注意し、日頃から充分な手入れを心がけて下さい。

menu基礎編★わたしのアトリエにわたしのセッティングがのせてあります。参考にして下さい。

※ハンドピースの詳しい解説は menu基礎編 ★ハンドピースについて ★ハンドピースの手入れ ★ハンドピースの各部の名称 へ

※ハンドピース、コンプレッサーなど、エアーツールの販売もいたしておりますので★教材の販売よりご注文下さい。



●塗料・・・色々な塗料があります。たいていの塗料は吹き付けることができますが、あまり粒子の粗いものはハンドピースのトラブルの原因になります。また、メーカーによってはラッカーなど溶剤系の塗料が使えないハンドピースもあります。わたしは車の塗装にも使用できるウレタン塗料をを使用しておりますが、それについてはのちほどご紹介します。
初めての方は水性のエアーブラシ専用塗料などが手軽でしょう。写真は左から水性アクリル塗料、ホルベイン・エアロフラッシュ、墨汁、黒インク。とりあえずどれか一つあればよいでしょう。水で薄めて使用します。

←エアロフラッシュはエアブラシ用に作られた水性の専用塗料です。色数も豊富です。

※塗料の詳しい解説は menu基礎編 ★塗料について ★塗料の調整 へ

●紙・・・PPC用紙。 プリンタなどに使う安い再生紙。練習ならこれで充分です。作品に仕上げるならイラストボードなどの便利なものが各種あります。
わたしは屋外の使用にも耐えるアルミ複合板というボードを使用しております。menu基礎編★あると便利なツール
机の上などでも出来ますが、板などに固定し、立てて描いたほうが描きやすいです。

●紙コップ、筆、バケツ、水、ウエス、ティッシュ・・・紙コップは塗料を調色したり、薄めたりに使用。筆、バケツ、ウエスは洗浄用。

洗浄用にはクリーニングポットというスマートなツールもあります。(ハンドピースは別売り)

 クリーニングポットHPA-ACP→

●鉛筆、カッター、マスキング用紙テープなど文房具各種

●エアーブラシでの作業中は、塗料の霧が予想以上に出ます。一般住宅のお部屋で作業する場合は、上記のクリーニングポットを利用したり、
このようなスプレーブースを利用するのも良いですね。
こちらで購入できます。http://www.airbrush.co.jp/store.php?find=html&id=178

※作業中のご注意
●汚れてもよい服装で。手は、まず塗料が付きます。手袋などを利用しましょう。
●お部屋が汚れると困る方は何かを敷くとか何かで覆うとかして下さい。(養生と言います)
●空気はかなり汚れます。部屋の換気とマスクの着用をおすすめします。


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