★塗料について

●エアーブラシに適した塗料の選択

たいていの色材は使えるエアーブラシですが、作品の用途、技法、表現方法により、適した塗料を選びます。
ハンドピースによっては使用できない塗料もあります。たとえば、あまり粒子の粗いものはハンドピースの故障の原因になることがあります。
ラッカーなど溶剤系の塗料が使えないハンドピースもあります。購入時に確認しましょう。

また、これはエアーブラシだけに限らないことですが、異なる種類の製品を、混ぜたり、上から重ねて吹き付けたりすることも思わぬトラブルの原因になり、
せっかくの作品が台無しになる危険があるので避けたほうが無難です。そういった使用をするときは、試し塗りをしてから使うくらいの慎重さが必要です。
同じ製品どうしなら混色も重ね吹きも可能です。

使用する塗料の性格により、アーティストはエアブラシの技法も様々と工夫しております。
また、作品の用途によっても向く塗料、向かない塗料があり、アーティストは使い分けております。

大まかに分けると、水で希釈できる水性塗料、溶剤を使用する油性塗料があります。
水性塗料の長所は、その手軽さ、安全性、エアブラシ以外の技法との組み合わせなど色々とあります。紙などにイラストを描くときは主に水性か。
油性塗料の長所は耐久性がよいこと、使用できる対象が比較的幅広いことなどがあります。車両などのカスタムペイントなどは主にこちらでしょうか。
溶剤系はシンナーを使用するのでニガテな方には無理な場合も。作業環境などにより使用不可の方もいらっしゃるでしょうね。

とにかく、水性系、油性系それぞれにも様々な製品があり、あまりにも種類が多すぎて、とてもここで語りつくすのは難しい。

ですので、ここではわたしがふだん使用している塗料をご紹介します。ご参考にして下さい。
わたしの場合は使える範囲の広い、速乾性で耐久性のある溶剤系の油性塗料を主に使用しております。
また、このクラブでご紹介するわたしの技法も、以下の塗料を主に使用することを前提として説明しております。
シンナーを使用する時は、火気厳禁です。また健康のため、必ず換気をしましょう。


●水性系の塗料

●ホルベイン エアロフラッシュ

このホルベイン エアロフラッシュは、エアーブラシ用に調整された塗料ということです。水性アクリル系。
色数も豊富で、専用希釈剤、専用クリーナー、表面保護剤などの関連製品も多数そろっております。
しかも比較的手に入りやすいのがいいですね。
主に紙、イラストボードなどに描くときに使用。


●水性ウレタン塗料 写真は潟Jンペパピオ スーパーヒット

いわゆる水性のペンキです。看板など、大きなものに使用。
わたしは主に溶剤系塗料を使用しておりますが、 時に実演など、場所によっては安全管理の問題から溶剤系の塗料がNGな場合がありますので、
そんな時にこの塗料は重宝しております。水性の場合、一般的には乾燥後に耐水性となる塗料だと、用途も幅広く使えると思います。
あと、水性塗料は紙や布など吸水性のある画面なら問題ないのですが、鉄やアルミ、プラスチックなどの画面だと、エアブラシの場合、弾いてしまい描けません。
どうしても水性を使いたい場合は、ジェッソを塗るなどの下地処理や、完成後のクリアコーティングを研究する必要があります
この塗料は近くのホームセンターで購入。


●溶剤系の塗料

●日本ペイント nax アドミラ 

わたしの普段使用している塗料です。自動車塗装用の一液型特殊アクリル塗料 
一液型とは、硬化剤の添加が必要のない塗料のことです。自動車用ですので耐久性が良いです。
わたしはこの塗料を使用するようになり、作業性が格段にアップしました。とても使いやすい塗料です。
希薄シンナーはアドミラ専用シンナーを必ず使用して下さい。
溶剤系の塗料のめんどうなところは、塗料に合わせた専用溶剤や添加剤しか使用できないところですかね。

入手が困難な方、試してみたい方は少量のお試しセットを販売いたしておりますので★教材の販売よりご注文下さい。


●ロックペイント パナロック

2液型アクリルウレタン塗料。自動車塗装用の塗料です。業務用。
これは硬化剤と混ぜて使用する2液タイプの塗料です。塗装に使用。


●ロックペイント マルチトップクリアー

エアブラシ作品の場合、作品を保護する意味でもクリアーコートが必要になります。これも硬化剤と混ぜて使用する2液タイプのクリアーです。車両塗装用ですので対候性、耐久性は抜群です。塗装の際の注意はmenu技術編 ★クリアーコート参照


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