第8回 MIST 参加作品
「月光」
縦1200ミリ×横600ミリ エアブラシ
夏もそろそろ終わりの夜、カブトムシのオスは飛び立ちます。
この時の為に授かったであろう飛ぶ能力、自分の身体機能を限界まで引き出して果敢に飛翔します。
しかし、その巨体ゆえ、飛ぶのはあまりうまくないようです。
たいてい何かにぶつかってとまるようです。
何が彼をその行動に駆り立てるのかは、言わなくてもお分かりですね。
人間のオスにも、けっこうそういう人がいるようです。
・・・月光を背に・・・
なんだか滑稽ですが、カブトムシのオスにとっては命をかけても飛ぶしかないのです。