新作 「WAR」nest of hornets

エアブラシ作品 900ミリ×900ミリ ウレタン塗料

ハチなので8匹描きました。笑
おやじの冗談はともかく、秋の巣離れの近い巨大なスズメバチの巣には絶対に近寄らないで下さい。
8匹などというものではなく、何百匹・何千匹と襲ってきます。
刺されると死に至ることもあります。

わたしの地方では、ハチの幼虫は高級珍味とされ、好んで捕獲する人たちもいるようです。
一説にはそれが原因か、彼らの遺伝子には人間は「憎むべき敵」という情報が刷り込まれていると聞いたことがあります。
たとえ相手が圧倒的に強く大きい相手だろうと、彼らは(彼女らは)最後の一兵まで全滅覚悟で攻撃をします。
降伏などということは考えません。
自分たちの子孫を守るための、本能的な仕組みなのでしょう。

ところで、人類も戦争をします。
はたして、国家間や民族間の戦争は、昆虫らのそれと、いったいどういったところが違うのでしょう。
最近の中東やテロ、アジアの情勢、かつての大戦。古くは古代中国、ヨーロッパ。
無数の戦闘機と共にあの海に散るしかなかった命たち。

人類の遺伝子にも拭えない何かが刷り込まれているんでしょうか。