■ ワイヤー自在の安全性ワイヤー自在のワイヤーの疲労に気を付けましょう。
ワイヤー自在の安全荷重と耐久性は、特に公共施設においては熟慮しないといけない事項です。
長い年月使用したワイヤー自在はそれなりに傷んできます。
意外な事は、ワイヤーの破損が、落下事故によって表面化するより、展示・撤収・ワイヤー保管作業時に、ささくれたワイヤーの単線が指に刺さる事故によって表面化する事の方が多い事です。
小生も何度か(展示作業を請け負うことがありますので)指に刺さったことがあり。痛いし血が中々止まりません。
公共の施設でこのような一寸した事故が起きますと、訴訟問題に発展する可能性もあります。
自在(フックまたはセミと言う)は一部の製品には問題があるものの、概して耐久性は高いと思われます。また、自在が指に刺さる事はありません(?)
ステンレスワイヤーは、作品を掛けっぱなしで、外部からの振動等が加わらなければ、ほとんど劣化しません。
しかし、頻繁に作品の展示替えを行い、非特定の人が関りますと、展示作業・撤収作業・ワイヤー自在の保管作業の度に痛みが加わります。
■ φ1.0ミリ径のワイヤーではなく、φ1.5ミリ径のステンレスワイヤーを使用して下さい。
■ ループ部のカシメ加工が適正に行われているワイヤーを使用して下さい。
■ ループ部のワイヤーに、金属製のシンブル(ワイヤーコース)か、樹脂製のチューブが付いていますと、断面が四角型で角があるランナー(フック)に対してより安全になります。
■ ワイヤーと自在は分離して(自在を外して)保管して下さい。
■ PV-Loop φ1.5mmステンレスワイヤー安くて、安全な型ループ加工ステンレスワイヤー
上記の問題に少しでも対応すべく、ル−プ部にエンビチューブを被せた片ループワイヤーを製作致しました。
右図は、該当製品(PV-Loop φ1.5mmステンレスワイヤー)の引張破断試験の被試験ワイヤーと試験成績表です。
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PV-Loop φ1.5ワイヤー引張試験
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