額装とは【額装工房アートランド】

額装例・額装とは

■　額装例額装例を表示・断面図付き（特注,特別注文,別注,特製,オーダーメイド,カスタム,額縁,額装見本）
Memorial 記念品想い出の品を！入口
Needlework 刺繍キルト入口
Calligraphy 書墨蹟入口
Photography 写真入口
Sumi-e Nihonga 墨彩・墨絵日本画入口
China and porcelain 陶磁器タイル画入口
Artprint アートプリントポスター入口
Illust イラストデザイン画入口
?????? ドイツの伝統錫飾り入口
Religious 宗教画教典・教書入口
Handicraft 手工芸　入口
Miccstecniccs ミックス - テクニックス入口
Oilpainting 油彩画アクリル画入口

■　額装とは

額装とは、絵画・墨蹟・工芸品などを、鑑賞と保存のために額面に仕立てる事です。

　被額装品の種類・内容により、用途・予算・季節感・量感・色柄・明度などを考えて、額縁の構造・フレーム・マット・ダストカバー・マウント方法を選びます。

　被額装品の種類は多岐に渡ります。油彩画およびアクリル画（基材＝キャンバス・ボード・ペーパー）・日本画（基材＝絹・和紙）・水彩画・版画・書・墨絵・写真・刺繍・染色・キルト・陶磁器画・レリーフ（金属板・鋳造・陶磁器・木彫りetc）・印刷物・パーソナルな記念品（想い出の品）などなど。
　被額装品の内容による差違も、多くを表すのは困難ですが、例えば墨蹟で同じ作者で同じサイズ、同じ書体の作品「満山紅葉」と「満山新緑」ではマット色（裂地）を変えます。また、仏教関係の書画は荘厳・重厚感厳ある仕上に、神道関係は荘厳なうちに清涼感のある仕上りにします。
　用途による違いは、個人が気に入った作品を自宅に飾るときの額装と、グループ展などで（同じような作品を）競合して飾る時の額装では額装の味付けと盛り付け方が違って来ます。逆に美術館などが収蔵・展示する紙基礎の作品は、余分な味付けを嫌う為にフレームは白木・マットは白というシンプルな組み合わせになります。当店では、飾る場所が特定されている時は極力その場所を見に行きます。遠地の場合には写真を提供してもらいます。

　２つの安全を確保しなくてはなりません。
　１つは被額装品に対する安全。作品保存です。絵画などの被額装品が劣化しないように、また何十年後には再額装（仕立て直し）できるように配慮します。被額装品の種類は多岐に渡りますがそれらに対しての知識と技術を持つように努力しています。
　もう１つは、人に対する安全です。額縁の落下事故は避けなければならない、特に学校とか文化施設などの公共施設に大型の額縁を取り付ける場合には、落下事故は絶対にあってはいけないことです。額縁自体の強度の確保と吊り金具の選択と取付け、壁構造に適合した金具の選択と取付け、連結金具の選択と取付けの七項目が重要です。最低限、建築図面を解読出来る知識は必要です。
　また、落下事故により被額装品が破損することもありますので、この２つの安全はリンクして考える必要があります。

　全国額縁組合連合会が、全国の額縁を取り扱う小売店・製造・卸・メーカーを対象にした資格制度に「フレーマー資格制度」があります。このフレーマー資格制度の通信教育用テキストを編纂する時に参加していたのですが、第１回の編纂員会議で配られた資料をみてビックリしました。第１回の会議で最初に協議する事項は「額装とは」というコンセプトのはずですが、プログラムには乗っていなかったのです。当然その旨発言しましたがスルーされてしまいました。
　そもそも「フレーマー資格制度」は「インテリアコーディネーター資格制度」を手本にした資格制度です。個人的には表具師の技能検定制度を手本にするべきだったと思っています。
　このページの「額装とは」は、自分でも認めますが非常に未熟な思考と文章で出来ています。御意見を頂きながら修正していきたいと思います。

■■　作品保存：（準備中）

額装師マモルの
つれづれなるまゝに