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□ Goodsの額装

 クライアントが販売を目的とした額装の依頼には特別な留意が必要です。
 いくら良い額装をしてもその額装品(以下Goods)が売れなければ、クライアントの希望に沿った額装をしたことにはならない。

 意外にクライアントはターゲットを絞り込んでいない。被額装品・販売ルート・推定市価・額装予算などから総合的に判断してターゲットを絞り込まないと額装スタイルが決定しない。こちらから被額装品に合ったターゲット層を提案し、それに沿って額装することもある。
 クライアントの希望する額装スタイルがあらかじめ決まっている時には、必ずそのスタイルのサンプルと当工房のスタイルでのサンプルを提出します。
 従来からの額縁のイメージから脱却して、新しいイメージのGoodsに昇華させるのも額装師の仕事であるからです。

 必ず予算が限られているのでその範囲内で工夫しなくてはいけないが、そのGoodsのエンドユーザーとその目的がはっきりしているときには、予算を少しオーバーしたサンプルを予算内のサンプルと一緒に提出することもある。