共栄物語
 

平成15年11月24日発行
<<No16>>
<共栄区史編纂委員会>
毎月24日19時半開催、クラブ

古野ったゑさんの話U 飴 
 麦芽を出すのは世話ないですよ。小麦を半日かそこらふやかいといて、布を敷いて堆肥の上へ置いとく、堆肥の熱で三日位に15cm位のびる、先っぽがちょっと青うなった時がいいですよ。
 朝早う六時かそこらに火をつけて、さつまいもをよう煮てから桶に移いてさまいて、ちょっと熱い位の時に麦芽を入れて、杵でつくと粘いような白い牛乳みたいになる。それを南京袋に入れて重石を載せて搾る。強火では焦げるで弱火で煮つめる。夕方の五時頃には出来上り。
 うちのハソリ(大鍋)はうジュラルミンやったですから綺麗な飴が出来ました。鉄の鍋は黒味が出ます。十二貫目のさつまいもから六貫目位の飴が出来ます。一間斗かんに入れて背板につけてしょって、町へ持って行きました。砂糖がない、小豆もない時分ですから飴もさつまいもも菓子屋がほしがっていくれでも売れました。

小木曽玉枝さんの話
 私は振るの冶郎太郎の一番すその子ども、対象14年生まれ。姉様はシンガーミシンを持っておいでた。名古屋で洋裁を習っといでた。土方仕事はよっぽどえらかったわねえ。よう辛抱せらしたよ思うよ。    (駒場物語より)