自然との共存

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 「我が家の蜂の巣」をどういうルートで見つけられたのか分かりませんが、石田幸子さんから次のようなメールをいただきました。本人への断りもなしに紹介してしまいます。


今朝、何の気なしにマンションのベランダの外側を見たら、蜂が巣を作っていました。
「げっ!こういう時はどうしたら良いのかしら?」と思い、インターネットを見ていたら、「我が家の蜂の巣」を見つけ読みました。

私の所ではベランダ(石の壁)の外側に張り付いており、少し窪んでいるので風はあまりあたらないでしょうが、雨はあたるでしょうね・・・、と言うような場所です。
何という種類の蜂なのかは、わかりません。
巣の大きさは5〜6センチメートル程度でいびつな形をしています。

このまま放っておいても、秋にはいなくなるのでしょうか?それとも駆除したほうがいいのでしょうか?
ちなみに隣の部屋には2歳くらいの小さいお子さんがいます。その子が刺されたりし
たら危ないですよね・・・?

石田 幸子(Ishida Sachiko)

僕からの返信です。


はじめまして。メールありがとうございました。

>今朝、何の気なしにマンションのベランダの外側を見たら、蜂が巣を作っていまし
>た。
>「げっ!こういう時はどうしたら良いのかしら?」と思い、インターネットを見て
>いたら、「我が家の蜂の巣」を見つけ読みました。


どの検索に引っかかったんでしょう。細々とやってますから。でも、うれしいです
ね。ishidaさんのような訪問者は。

>
>私の所ではベランダ(石の壁)の外側に張り付いており、少し窪んでいるので風は
>あまりあたらないでしょうが、雨はあたるでしょうね・・・、と言うような場所で
>す。
>何という種類の蜂なのかは、わかりません。
>巣の大きさは5〜6センチメートル程度でいびつな形をしています。
>
>このまま放っておいても、秋にはいなくなるのでしょうか?それとも駆除したほう
>がいいのでしょうか?
>ちなみに隣の部屋には2歳くらいの小さいお子さんがいます。その子が刺されたりし
>たら危ないですよね・・・?


 蜂というのもスズメバチなどはかなり凶暴らしいです。アシナガバチ程度だったら
巣を突っついたり危害を加えなければ大丈夫だとは思いますが、それでもハチはハ
チ。さされるのはできるだけ避けた方がいいでしょうね。自分ならまだしも、隣の2
歳のお子さんが刺されたら大変でしょう。かわいそうですが始末するのがいいかもし
れませんね。夜、殺虫剤をかけてというところでしょうか。

 動物・植物全てと共存というのはなかなか難しいですね。


石田さんから


こんにちわ。早速、お返事をいただき、ありがとうございました。

> 蜂というのもスズメバチなどはかなり凶暴らしいです。アシナガバチ程度だったら
>巣を突っついたり危害を加えなければ大丈夫だとは思いますが、それでもハチはハ
>チ。さされるのはできるだけ避けた方がいいでしょうね。自分ならまだしも、隣の2
>歳のお子さんが刺されたら大変でしょう。かわいそうですが始末するのがいいかもし
> れませんね。夜、殺虫剤をかけてというところでしょうか。

市役所に電話して相談してみたところ、我が家に巣を作っている蜂はアシナガバチの種類のどれかだろう、と言う事でした。スズメバチは巣の形がアシナガバチとは違うそうです。
それで、私が住んでいる市ではスズメバチは市で駆除する(危険なため)が、アシナガバチの場合は方法を教えるので自分でやってもらうきまりなのだそうです。その方法とは、原さんの書いていた通りで、「夜、殺虫剤をかけて」ということです。
「そんなに攻撃的ではないので、取りあえずチャレンジしてみてください。もしどうしてもできないようならもう一度ご相談ください。」と、わりと軽い感じで言われ、「そう言うものなのかな?」と思いました。
今日、友人に会ったら、その友人の実家でも蜂の巣の駆除をした経験があるそうで
、ビニールでそっと巣全体をくるんで殺虫剤をかけたそうです。私もマンションの3階に住んでいるので下の人への影響を考え、同じようにしてみようと思っています。

でも、今日1日中、気になって巣をちょくちょく見ていたのですが、個人的には殺してしまうのはかわいそうな気もしますね。

>    動物・植物全てと共存というのはなかなか難しいですね。

本当にそう思います。

石田 幸子(Ishida Sachiko)

 蜂の生活も見ていて飽きないものです。今年は残念ながら家の近くに蜂の巣は見つかりません。アシナガバチぐらいだったらきっとそのままにしておくかな。でも、いろいろな事情は考えなくてはいけませんね。

 8月14日に恒例の祇園場がありました。実はそのときわが地域の子供2名が頭をスズメバチに刺されてしまいました。ハチの巣が満ち沿いの家の壁にあり、そのそばをドンドドンと太鼓をたたいて行列したのがスズメバチにとって脅威であったようです。幸い病院で手当てを受け今のところ大丈夫のようです。本当に自然との共存は難しい。

 1998年8月号(第161号)の「たくさんのふしぎ」は「ぼくが見たハチ」 (福音館書店 藤丸篤夫 文・絵)でした。作者の言葉に次のように書かれていました。


さされてもすきな虫

(前略)
 ハチは、毒針という武器を身につけたことから、いろいろな虫やクモなどと関わりをもつようになり、さらにさまざまな方向へと、発展してきました。
 狩り(寄生もふくめ)、巣作り、子育てなど、ハチたちの行動を知れば知るほど、「こんなおもしろくてふしぎな虫は、なかなかいない」と思えてきます。
 『恐いもの見たさ』という言葉がありますが、みなさんも、庭でも原っぱでもいい、どこかでハチを見かけたら、じっくり観察してみてください。恐いより、とても楽しい発見ができるかもしれません。

 自然観察はさまざまな驚きの連続です。本当に楽しいものだと思います。

 

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