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反射性交感神経性ジストロフィー (RSD/CRPS)


 反射性交感神経性ジストロフィーとかRSD、CRPSとか始めて耳にされる人が殆どではないでしょうか?

 CRPSはComplex Regional Pain Syndromeの略称で、骨折、捻挫、打撲等の外傷(記憶にないほど小さな外傷も含めて)等をきっかけにして、慢性的に痛みや腫れ自律神経症状が持続し、その結果、運動制限や関節の拘縮を引き起こす事があり、その様な病態の事を称します。

 また、それは 何らかの理由(怪我など)で、外傷後に交感神経系が異常な機能を呈するようにも見える病態であって、一つの臨床検査ではRSD/CRPSを診断することはできません。従って医師は、診断の助けとするために、主訴(病歴)と、もし出現しているのならその客観的所見(診察)の両方を、評価し記録しておかなければなりません。

 CRPSはタイプ1(RSD)とタイプ2(カウザルギー)に分類され、タイプ1は明らかな神経損傷の無い場合、タイプ2は肉眼的又は電気診断学的に神経損傷を有する場合です。しかし、検査上異常が無くても神経損傷が存在する場合もあり、臨床的に明確な区別はされません。そして、CRPSとは、いまだその発生機序、治療法の確立していない症候群で、痛みの発生機序や効果のある治療法も症例により、また病期により異なります。従来は自律神経系の異常が強調されていたが、炎症機転の関与も明らかになってきています。

  と言われても、専門科にしか分からないような言葉が並んで、まったくもって説明するのは難しい事です。簡単に言って怪我をした後に、いつまでもそこが痛んでおかしいなって思う状態です。天気が悪くなったり冷えたりすると神経痛のようにチクチクしたり、ドーンと重だるく感じたりする状態です。良く知りたい人は

http://www.rsdfoundation.org/jp_clinical_practice_guidelines.html

をご覧下さい。

 RSD/CRPSの診断は以下のような流れで実施されます。罹患部位に、誘因に対して不釣合いな痛みを伴う外傷の履歴に交感神経系の機能異常 ・ 腫脹 ・ 運動障害 ・ 組織成長の変化(異栄養症と萎縮)などが現れます。RSD/CRPSと診断されるために上記の臨床所見のすべてを満たす必要はありません。

 診断や治療には実地医家は苦労しています。外傷後1〜2ヶ月の早期にはステロイドの経口投与が有効だとも言われていますが。早期の神経ブロックは診断の助けになり、またこのような悲惨な状態に陥らないように予防の効果も高く推奨される治療法です。また病態が進んで手後れになったかのような状態の方でも、ペインクリニックでは神経ブロックだけではなく効果があるとされる内服薬や理学療法を行って成果が上がっています。

 
 
Copyright 2010 NIPC. All Right Reserved. 最終更新--Thursday, 9-06-2010 11:21 am--