昔々のこと、世の中バブルに浮かれてた頃。 元同級生の番長がやって来た。 彼が聞く、「君、バッグは何を使ってる?」 「俺?釣りの関係のイギリスのメーカーのヤツだけど。」 「高いの?」 「まぁ、そこそこ。2万弱くらい。」 「フンッ、な〜んだ。俺、今度“ハンティングワールド”を買うから。うん30万くらいの。」 その後、番長が“ハンティングワールド”を持っていたのを見たことがない。 番長がやって来て言う、「俺、市役所へ就職するから。」 「そうか、就職決まったか。それはそれは、おめでとう。」 「いや、まだ決まって無いけど、決めたから。俺の両親は二人とも公務員だからコネも有るし。絶対入れるから。 万が一、万が一な、市役所へ入れなかった時は、市会議員になるよ、俺は。市会議員になって、この俺を入れなかった様な役所は、この俺が変えてみせる。俺はやる男だから。」 その後、番長は、敷居の低い企業に就職。市会議員に立候補した記録は無い。 またまた、番長がやって来て言う、「俺、今度のクルマ、○○○(超高級車)にするから。」 「お前、そんなの買えるの?」 「貯金してるから。」 「だけど、維持費だって大変だぞ。」 「大丈夫、絶対買うよ。もうすぐ買うから。」 しばらくして・・・・「あれっ?クルマは?」 「ステップワゴン買ったよ。」 「だって、お前○○○(超高級車)買うって言ったじゃん。」 「あ〜、アレね。近所の人が買っちゃったんだよね、だから止めた。近所のあの人と同じクルマじゃ、嫌だから。ホントに買うつもりだったんだけどね。」 「あのクルマ買う予算有ったら、他にも良いクルマ有るでしょ。何でステップワゴンよ?」 「だって、安かったから。」 「それって、ちょっと違うだろ。」 たまたま番長に会った、「今度、俺、工場長になるから。」 「そう。そりゃ、おめでとう。今の会社って入ったばっかなのに、すごいな。そう言えば、お前の会社の今の工場長はうちのお客さんだよ。」 「おう、その人に後任を任されたから。」 しばらく後・・・・「よう番長、工場長にはなれたかい。」 「いや、まだ。」 「何だよ、まだって、前の工場長は本社に帰ったんじゃないの?いつになるのよ」 「え?いつって言っても、すぐにはなれないな。」 「お前、今度なるって言ったよな。今度って、今度っていつよ?」 「さ、30年後・・・・・かな?」 番長が用も無いのにやって来て、「時計は何つけてる?」 「コレだけど。」 「フンッ、君にしては良いの持ってるね。君さ、“オーディマピゲ”って知ってる?“オーディマピゲ”。」 「ああ、名前くらいはね。」 「俺、今度買おうと思ってさ。」 「・・・・・・お、お前なっ!お前みたいなヤツを“言うだけ番長”つーんだよ! お前が買うつって、買ったためしが有るんかよッ?お前が成るつって、成ったためしが有るんかよッ?えっ? この前だって、お前がおごるからって言うから、お前となんか酒も飲みたく無いのに一緒に行ったら、お前は一銭も持って無かったじゃねーかよ。いい加減にしろよ、えっ番長さんよ!」 番長は去って行った。 昔のこと、まだ私がサラリーマンだった頃。 私がちょっと可愛い同僚のKちゃんと仲良く話しをしていた後、後輩なのに生意気な番長がやって来て、「先輩、あの子と付き合ってるの?付き合ってない。好きなんでしょ?」 「まあね、可愛いなと思ってさ。」 「あの子の処女頂いたの俺だから。知ってます?処女膜破る時ってさ、バリバリって音するの。」 「嘘つけ!」 「えっ先輩、知らないの?ホントにするんだから。」 数日後・・・・「Kちゃんてさ、番長と付き合っていたの?」 「何でですか?あんな気持ちの悪い人、嫌ですよ。」 「んじゃ、Kちゃんはまだ処女なんだ。」 「え〜?もう、ポッ。」 仕事中に番長が来て、「先輩、俺がSさんと付き合っていたの知ってます?」 「えっ?お前あの人と付き合っていたの?」 「はい。Sさん・・・良かったな〜。」 「お前がね・・・。」 「あっ、嘘だと思ってるんでしょ?本当だって。そう言えば、一晩に4回も失神させてやったことが有ったな〜。」 「し、失神?失神って、お前。」 「あれ〜、先輩、女を失神させた事無いんですか?ハハハ、先輩とも有ろうものが・・・・情けないなー。俺なんて、いつも失神させてますよ。」 『あったま来るぞ、この野郎っ・・・。』 そして・・・・「Sさん、番長と付き合ってたって噂あるけど、噂だよね?」 「誰よ、そんなこと言ってるの!あんなヤツと付き合うわけないでしょ!」 忙しいのに番長が来て、「先輩、Mちゃんと付き合っていたんですか〜?」 「いや〜、随分前のことだから。」 「いえね、俺も付き合ってたんだよね〜。もしかすると、俺の方が先かな。アレ〜、先輩と俺って兄弟?」 「昔のことはもういいよ。」 「アレ〜、先輩、信じてないでしょ?」 「だから、古い話しは止めろって。」 「じゃあ今の話し。先輩、Eちゃんと付き合ってるんでしょ?」 「お前、良く知ってるな。」 「いや、この前見ちゃったんですよ。ドライブしてるところ。どうしようかな・・・言っちゃおうかな。」 「何だよ、えっ?何だよ。気になるだろ。」 「良いのかな?・・・実は、実はですよ。俺も前付き合っていたんですよ。」 「お・・・お前な・・・いい加減にしとけよ!」 「す、すみません、怒らないで下さいよ。だ大丈夫ですって、ヤッテませんから。Bまでですから。」 「何〜っ、いい加減なこと言ってるんじゃねーッ!俺は全部聞いたんだよ。お前が言ったこと全部嘘じゃねーか。 お前、俺に嫉妬してるんだろ。お前のようなヤツを“言うだけ番長”つーんだよ!この被害妄想野郎!」 「ゴ、ゴメンナサイ!でも、今のだけは、Eちゃんだけはホントですから。」 「こ、この野郎、まだ言うか!」 「ひえ〜、ゆるして〜ェ。」 番長は逃げて行った。 貴方の近くにもいますよね、言うだけ番長。 ところで、つまんない質問なんだけど、「夕焼け番長」は知ってますよね? |
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