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言うだけ番長 04年4月

昔々のこと、世の中バブルに浮かれてた頃。
元同級生の番長がやって来た。
彼が聞く、「君、バッグは何を使ってる?」
「俺?釣りの関係のイギリスのメーカーのヤツだけど。」
「高いの?」
「まぁ、そこそこ。2万弱くらい。」
「フンッ、な〜んだ。俺、今度“ハンティングワールド”を買うから。うん30万くらいの。」
その後、番長が“ハンティングワールド”を持っていたのを見たことがない。

番長がやって来て言う、「俺、市役所へ就職するから。」
「そうか、就職決まったか。それはそれは、おめでとう。」
「いや、まだ決まって無いけど、決めたから。俺の両親は二人とも公務員だからコネも有るし。絶対入れるから。
万が一、万が一な、市役所へ入れなかった時は、市会議員になるよ、俺は。市会議員になって、この俺を入れなかった様な役所は、この俺が変えてみせる。俺はやる男だから。」
その後、番長は、敷居の低い企業に就職。市会議員に立候補した記録は無い。

またまた、番長がやって来て言う、「俺、今度のクルマ、○○○(超高級車)にするから。」
「お前、そんなの買えるの?」
「貯金してるから。」
「だけど、維持費だって大変だぞ。」
「大丈夫、絶対買うよ。もうすぐ買うから。」
しばらくして・・・・「あれっ?クルマは?」
「ステップワゴン買ったよ。」
「だって、お前○○○(超高級車)買うって言ったじゃん。」
「あ〜、アレね。近所の人が買っちゃったんだよね、だから止めた。近所のあの人と同じクルマじゃ、嫌だから。ホントに買うつもりだったんだけどね。」
「あのクルマ買う予算有ったら、他にも良いクルマ有るでしょ。何でステップワゴンよ?」
「だって、安かったから。」
「それって、ちょっと違うだろ。」

たまたま番長に会った、「今度、俺、工場長になるから。」
「そう。そりゃ、おめでとう。今の会社って入ったばっかなのに、すごいな。そう言えば、お前の会社の今の工場長はうちのお客さんだよ。」
「おう、その人に後任を任されたから。」
しばらく後・・・・「よう番長、工場長にはなれたかい。」
「いや、まだ。」
「何だよ、まだって、前の工場長は本社に帰ったんじゃないの?いつになるのよ」
「え?いつって言っても、すぐにはなれないな。」
「お前、今度なるって言ったよな。今度って、今度っていつよ?」
「さ、30年後・・・・・かな?」

番長が用も無いのにやって来て、「時計は何つけてる?」
「コレだけど。」
「フンッ、君にしては良いの持ってるね。君さ、“オーディマピゲ”って知ってる?“オーディマピゲ”。」
「ああ、名前くらいはね。」
「俺、今度買おうと思ってさ。」
「・・・・・・お、お前なっ!お前みたいなヤツを“言うだけ番長”つーんだよ!
お前が買うつって、買ったためしが有るんかよッ?お前が成るつって、成ったためしが有るんかよッ?えっ?
この前だって、お前がおごるからって言うから、お前となんか酒も飲みたく無いのに一緒に行ったら、お前は一銭も持って無かったじゃねーかよ。いい加減にしろよ、えっ番長さんよ!」

番長は去って行った。


昔のこと、まだ私がサラリーマンだった頃。
私がちょっと可愛い同僚のKちゃんと仲良く話しをしていた後、後輩なのに生意気な番長がやって来て、「先輩、あの子と付き合ってるの?付き合ってない。好きなんでしょ?」
「まあね、可愛いなと思ってさ。」
「あの子の処女頂いたの俺だから。知ってます?処女膜破る時ってさ、バリバリって音するの。」
「嘘つけ!」
「えっ先輩、知らないの?ホントにするんだから。」
数日後・・・・「Kちゃんてさ、番長と付き合っていたの?」
「何でですか?あんな気持ちの悪い人、嫌ですよ。」
「んじゃ、Kちゃんはまだ処女なんだ。」
「え〜?もう、ポッ。」

仕事中に番長が来て、「先輩、俺がSさんと付き合っていたの知ってます?」
「えっ?お前あの人と付き合っていたの?」
「はい。Sさん・・・良かったな〜。」
「お前がね・・・。」
「あっ、嘘だと思ってるんでしょ?本当だって。そう言えば、一晩に4回も失神させてやったことが有ったな〜。」
「し、失神?失神って、お前。」
「あれ〜、先輩、女を失神させた事無いんですか?ハハハ、先輩とも有ろうものが・・・・情けないなー。俺なんて、いつも失神させてますよ。」
『あったま来るぞ、この野郎っ・・・。』
そして・・・・「Sさん、番長と付き合ってたって噂あるけど、噂だよね?」
「誰よ、そんなこと言ってるの!あんなヤツと付き合うわけないでしょ!」

忙しいのに番長が来て、「先輩、Mちゃんと付き合っていたんですか〜?」
「いや〜、随分前のことだから。」
「いえね、俺も付き合ってたんだよね〜。もしかすると、俺の方が先かな。アレ〜、先輩と俺って兄弟?」
「昔のことはもういいよ。」
「アレ〜、先輩、信じてないでしょ?」
「だから、古い話しは止めろって。」
「じゃあ今の話し。先輩、Eちゃんと付き合ってるんでしょ?」
「お前、良く知ってるな。」
「いや、この前見ちゃったんですよ。ドライブしてるところ。どうしようかな・・・言っちゃおうかな。」
「何だよ、えっ?何だよ。気になるだろ。」
「良いのかな?・・・実は、実はですよ。俺も前付き合っていたんですよ。」
「お・・・お前な・・・いい加減にしとけよ!」
「す、すみません、怒らないで下さいよ。だ大丈夫ですって、ヤッテませんから。Bまでですから。」
「何〜っ、いい加減なこと言ってるんじゃねーッ!俺は全部聞いたんだよ。お前が言ったこと全部嘘じゃねーか。
お前、俺に嫉妬してるんだろ。お前のようなヤツを“言うだけ番長”つーんだよ!この被害妄想野郎!」
「ゴ、ゴメンナサイ!でも、今のだけは、Eちゃんだけはホントですから。」
「こ、この野郎、まだ言うか!」
「ひえ〜、ゆるして〜ェ。」

番長は逃げて行った。

貴方の近くにもいますよね、言うだけ番長。

ところで、つまんない質問なんだけど、「夕焼け番長」は知ってますよね?


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