「クルマどうした?」って結構みなさんに聞かれましたが、ハイ、とうとう決めました。 来年の車検時までにと思っていたのですが、ステレオが逝ったのが決定的でした。 もう数ヶ月のためにステレオ買うのも何ですし、直すのも高いって言うし。 で、条件で候補を絞り、試乗して決めました。
条件は、やっぱりステーションワゴンであること、FFまたは四駆であること、全幅が1m80cm以内であること、です。 いえね、「レクサスIS」とかに行こうかとも思ったんですよ、だって3年後の下取りが60数%って言うじゃないですか。 最初高価でも、それだったら、てな感じで。 でも、悪魔に魂を売るのを、すんでの所で止めました。
候補は以下です。 「ボルボV50」「アウディA4アバント」「ジャガーXタイプエステート」「シトロエンC5ブレーク」「サーブ9−3スポーツエステート」そして同じく「サーブ9−5エステート」です。 まず「シトロエン」は、あの特殊な足にも関わらずディーラーが遠くにしか無いので、どうしても不安が残ってボツです。 「サーブ9−3」は、イマイチ好きになりきれないデザインと狭いと言われる荷室で止め。 「9−5」は結構好きで、おまけにディーラーのデモカーとかスッゴク安いので迷いに迷ったのですが、もうすぐビッグマイナーなんですよ。 さらに、それがカッチョエエのですわ。 絶対うらやましくなってしまいますし、さらにスウェーデン車の後またスウェーデンてのも芸が無いかな、と。 で、ボツ。 さっ、残りをいざ試乗です。
まずは「ボルボV50」。 エクステリアデザインは結構好きです。 乗り込んで目に付くのは、ダッシュのシボなんですが、何故にアレなのか私的には理解できません。 きっと確信犯的に使用しているとは思うのですが、『?』です。 試乗車は木目調パネルが着いていたのですが、私はアレはハッキリ嫌いです。 営業はしきりにアルミパネル、さらにはブラックアルミのクールさを説いておりましたが、一生懸命頭に思い浮かべたのですが、いまいちピンと来ません。
走り出してみると、なるほど「850」と比べると良いです。 エンジンはシュワーンと回るところまでは行きませんが、ずいぶん良くなってます。 「850」はボーボー言うだけで、回りたがら無かったですから。いえ低速トルクは有って乗りやすいのですが。 走りは軽快です。今の「V70」と比較しても「V50」の方が良いような。 爽快な感じがします。気持ちは結構良いです。
もちろん欠点も有ります。 アイドリング時に特に気になるステアリングの振動は「850」と変わりません。 横置き5気筒エンジンの弊害なのかもしれません。アウディは振動を嫌ってFFでも縦置きにしてます。 新しくてもコレですから古くなったら・・・・。 シートは革でしたがアンコは薄いです。革で無くても電動で無くてもよいので、アンコの厚いシートを私的には好みます。 リアシートにも腰掛けました。足元のスペースもまずまずです。座面は若干小さいと感じましたが悪くは有りません。 荷室は狭いです。狭く見えます。 両サイドに窪みが有るのですが、それが見た目とみに狭く感じさせるように思います。
確かに欠点有りますが、好きな人には気にならない程度です。 それよか爽やかな走りが印象的でした。 ただ、やっぱ「ボルボ」後にまた「ボルボ」てのが安心感もある反面芸が無いかな、って。
「アウディA4」です。試乗車は「ターボクワトロ」です。 ドアを閉めた瞬間からドイツ車です。昔のメルセデスとは言わないけれど、やっぱドイツ車です。 ドアを閉めた時の音が重厚なクルマって、それだけで良いクルマって思いますよね。きっと間違い無いと思います。 走りは言うこと無しです。エンジンは良く回るってことは無いけれど、低速からトルクも有ってターボてのも分からない程です。 ターボってドーピングしてるみたいで私的には決して好みでは無かったのですが、考えが変わりました。
内装にもスキが有りません。ピッチリしっかりしてます。 今や、インテリアのクオリティーは「アウディ」が一番かもしれません。
ただし後席はいまいちです。掛け心地は良いのですが足元が狭いです。 縦置きエンジンの弊害なのでしょう。FFのFRに対する優位性は無くなってしまいます。 でFFですから、フロントのオーバーハングも長くなるし。 荷室は狭いです。ハッチバック+アルファ的な感じでしょうか。 でも、クルマの出来はホント良いです。ボルボよか上等のクルマに感じました。 ドイツのクルマは上等に見せるすべを知ってるのでしょう。 この時は、「アウディ」でFFで良いから「アウディ」だなって思ってました。
ただ、どこかに引っかかる所が有るのですね。この潔癖性みたいなクルマにこの私が乗っても良いものなのか、って。 清潔そうなデカ過ぎないドイツ車に、犬がいて、美しい奥さんがいて、みたいな、いかにも幸せな家庭の姿みたいなクルマに、この私が乗っても良いものなのか、って。 ま、うちのかみさんは美しいとは、大声では言えないくらいなんですけど。
「ジャガーXタイプ」です。 「ジャガー」って名前だけでイッちゃいそうです。 冷静になると、あのつぶれたような顔はイマイチです。 ボンネットのヘッドに沿った抑揚は好きなのですが。
試乗したのは2PのFF。 セールスマンが突如やって来ました。ひやかしでも良いからと申しますので試乗しました。 オンボロのクルマと思ってました。だって英国のクルマで何だかやっつけ仕事で制作したように感じてましたから。
乗り込んでみると、なるほどペダルの位置がおかしい。 元来、英国車で有るからして右ハンドルな訳なのですが、そうプラットホームは「フォードモンデオ」なんですね。 「モンデオ」のハンドルを右に持って来て「ジャガー」のデザインテイストなる物を無理矢理詰め込んだ物だから、変な所にしわ寄せが来てしまったんでしょう。 インテリアは、英国車のソレです。私はレザーシート、ウッドパネル信仰は今やスッカリ持ち合わせてはおりませんが、木目調と比べると確かに本物は良いです。 レザーは、ハッキリ言って安っぽいです。 シートのサイド等のフェイクの部分、いわゆるカワウソの皮の部分と本物と比べても、フェイクの方が高級に見える程です。 だったらみんなビニールレザーにカワウソの皮にせいよ、てな感じです。
アクセルを踏み込むと、いきなりグワッと前に出ます。 アクセルの踏みしろよか、スロットルをガバッと余分に開けてます。 何せ2Pなのに6気筒なんで、低速トルクが無いので、そんな設定にしてるのでしょう。 これは、実は日本車に多いです。まっとうなヨーロッパのクルマに乗ってる人が、日本車に乗ると戸惑います。 逆に日本車に乗り続けた人が、ヨーロッパの小排気量のクルマに乗ると、出足が悪いな、となります。 私は「ボルボ」に10年も乗っていたわけですから、これはイカンなとなります。 でも、エンジンはシューンと良く回ります。ジャガーの面目躍如と言ったところでしょうか。 きっとMTで乗ったら、とても気持ちの良いエンジンじゃないかと思います。 足は、よく言うところの「猫足」てのは感じません。 細かな突き上げを感じます。きっと「S」や「XJ」は猫足なんでしょうが「X」じゃ、贅沢は言ってられませんから。
最悪なのは、リアシートです。何がダメだってシートの形状が決定的にダメです。 足元とかは、思ったよか有りました。でもシートがホント変です。 形が円を描くようなんです。腰掛けると片方は膝の裏までシートが有るのに、もう片方は太股の中間辺りまでしかシートが無い。そんな感じです。 何故に、こんなシートにした、デザイナーを疑います。
でも、何だか良いのです。 何が良いって言われても、分かりませんが何か良いのです。 ちょっと曲がった時、ちょっとハンドルを切った時に感じる懐かしさみたいな良さでしょうか。 「XJ」とかに乗った事が無いので分かりませんが、きっと一生懸命「ジャガー」にしようとしているのでしょう。 何かしらの味の様な物を感じるのです。 ウマが合うとでも申しましょうか、肌が合います。 ボロだと決めつけていたものですから、それで思ったよか良く感じてしまったのかもしれません。 思わず、「このクルマだったら、いくら?」って聞いてしまいました。 また、結構安いからクラッとしてしまいました。
どうぞ笑って下さい。 どうぞアホだと言って下さい。 壊れるよ、と言って下さい。 はい、中古の「ベイビージャガー」を買ってしまいました。 覚悟は出来てますから。
やっぱ私は根っから、ラテン車だの英国車だのが好きなのですね。 変なクルマが、出来の悪いクルマが好きなのですね。 あらためて、実感した次第です。
で、もう一つ分かりました。 値落ちの激しい外車は中古で買うに限る、と。 それが正しい外車の買い方だと。
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