I'm so glad to see you...

Beyond the sea -Filesをみて、Scullyに感動し、Gillianのファンになりました。でもまさか、あのGillianに逢って話せるなんて、夢にも思っていませんでした。だって、私にとってGillianは、遠い遠い海の彼方の人で、テレビの中だけの人だったのですから・・・

 

This is not happening 休みがとれなくて、とてもとても高いけど・・・ それは生Gillianを見るためだからと自分を納得させ、正月休みにロンドンに行くことにし、12/29の公演のチケットを取りました。そのときは、ただ舞台を見ることだけか目的でした。そのうちに、あちこちからGillianは芝居のあとファンと会っているという情報。どうしたらいいの? エ・イ・ゴが・・・ でも、Gillianと話さずに、誰と話すための英語なの? 時間がないよ〜。

とりあえず、Gillianに逢ったら「言うこと」のリストを英作しスラスラ言えるように練習し、「もうすぐ逢える、もうすぐ逢える」と夢見心地の12/25のことでした。GAWSに「12/29、Gillianは芝居後ファンに会えません」と出ていたのです。ウソでしょ! おまけに「12/31と1/1の公演はキャンセルです」 なんなの、これは。パニックでした。私は1/1にロンドンを発つのに。でも、ここまで来たら、後には引けない。12/28にヒースローから走っていくしかチャンスはないじゃないですか。

 

Just The X-day 12/28、興奮状態で飛行機では一睡もできず、あせりにあせり、ホテルにスーツケースを置いただけで、とりあえずタクシーに乗ってComedy に向かいました。
 なんとか間にあい、その日のチケットはBox Officeで買えました。七列目の少し左よりの結構いい席でした。音楽が鳴り始め、舞台が回り始め、Mr.Rogerの向かいに座っているGillianらしき人影が見えて「アッ」と思ったとき、後ろの席の女の子が「ス・カ・リー」とつぶやいたんです。私の心の中と同じ言葉だったので、自分の声かと思いました。芝居の英語は、ほとんどわかりませんでした。だから、ずっとずっと、ただGillianを見ていました。わかっていても、Scullyじゃないことに違和感を覚えました。「アダ〜ム」って言い方がとても耳について。でも、後半の錯乱して取り乱すところは、やっぱりGillian、迫力がありました。




All things 芝居が終わり、あせる気持ちを抑えて楽屋口に行きました。すでに20人位の人が集まっていてGillianを待っていました。そのとき一人の女性と二人の男性という、Gパンにジャンパー姿の普通の感じの白人の三人組が、楽屋口に入って行きかけたんです。その場が「なんなの、あの人たち」っていう空気になったとき、中からGillianが現れました。そして彼女はその三人組と「ワーッ」って感じでハグし、「中で待ってて」って感じで、三人を楽屋に入れました。そして、まわりを見渡し「サァ始めるわよ」って感じで階段を降りてきました。その日のGillianは、黒の帽子にタートルセーター、スカート、ブーツに、ベージュのスエードのコートを着ていました。私は、Gillianの正面の人垣の間から、写真を撮りながら、Gillianとファンの様子を見ていました。彼女の声は聞こえなかったけど、「ホントに?」「エッそうなの」「ありがとう」って声が聞こえて来そうな程、彼女の表情は豊かでした。やっぱり女優なんだ。

そして、私も列に並びに行きました。ついに私の番が来たけど、「Hello, I came from Japan just to watch your…」って言うと、Gillianは目を見開いて「Oh!」って言ったんです。そのとたん頭の中が真白になり、私は何も言えなくなってしまいました。目前のGillianの顔をちゃんと見たのかどうかもわかりません。Gillianは一生懸命に「ウン?」って感じで聞いてくれようとしていたのに・・・ とにかくサインをしてもらい、おみやげを渡し、「一緒に写真撮ってくれる?」と聞くと、Gillianは「もちろんイイわよ」って言ってくれました。私は一人だったので、誰かその辺の人にシャッターを押してもらうという手もあったんだけど、自分で撮ろうと思っていました。だから、Gillianの右横に並んで「だいじょうぶ、自分で撮れるから」と言い、カメラをもった右手を伸ばし、カメラをこちらに向けました。するとGillianは急に「oh,oh,oh,oh、私が撮るワ、私にやらせて」と言いながら、私の手からカメラを取ったんです。そして左手でカメラを構え、私に「いい? 撮るわよ」と言いシャッターを押しました。ギャラリーとなっているファンたちには、とても受けていました。でも、私は「もう一度、今度は私が撮るから」と言って、彼女からカメラを奪い、もう一枚撮りました。実はこの方法で写真を撮るため、日本で友達と練習したんですが、二人の顔をうまく入れるのは結構むつかしくて。ところが・・・日本に帰って出来上がりを見てビックリ。Gillian、うまく撮れているじゃないの。(左の写真です)彼女はこんなことしたことあるのでしょうか。それも左手で、器用にね。そして、実は私がシャッターを押すとき、緊張してうまくカメラを構えられず、手が震えたんですが・・・ 写真を撮った後、Gillianは右手を出して震わすマネをし「こんなふうになってたでしょ。だいじょうぶ?」って笑いました。そのあと、握手をしてもらうとき、私が「本当にありがとう」って言うと、Gillianは「来てくれて、ありがとう」と言ってくれました。

ほとんど言おうとしていたこと、「私はあなたの演技を見て、どれほど感動し、影響を受けたか。心から感謝しています。本当にお会いできてうれしくてたまらない。こんなチャンスを与えてくれてありがとう。」ってな内容ですが、それを全く言えないまま、終わってしまいました。

そのあとボーッとして、気が付くと女の子5、6人のグループ全員と楽しそうに写真を撮っているGillianが見えました。そして、全員が終わった後、中から例の三人組を呼び出し、Gillianはその三人と腕を組んで一緒にピカデリーサーカスを西の方に歩いて行きました。みんなは、それを呆然と見ていました。久しぶりに会った友達とご飯を食べに行くんだな、とそんな感じでした。

 

What I think about Gillian 今でも、あれは現実だったのだろうか、と思います。確かに一緒に写っている写真があり、サインもあるのですが。X-Filesを見ても、私の逢ったあの人が、あのScullyなのかと不思議でたまりません。でも、本当に逢ったんですよね。あの・・・Gillian Anderson本人にね。信じられないけど。

Gillianは最高でした。気さくで、お茶目で、きれいで、カッコよくて。無防備さと自由さが、なぜか凛々しくて。歯切れのいい「Yeah」(ヤ!) という声が忘れられません。悔しいことに、Gillianの前ではまるで子供のように何も言えなくなってしまい、彼女と会話らしい会話は交わせませんでした。でも、寒空の下、立ったままで長蛇の列のファンと笑顔で語らうGillianの姿は、その場にいるものに、「キャー!Gillianだ」という、それだけではない何かを感じさせてくれたと思います。

彼女はグローバルな女優であっても、「普通に生きたい」と思っている。「私はしたいことをするんだ」って思っている。私にはそう感じられました。

なぜ、ああやってファンと会ってくれるのか。X-Filesが終わって、ある意味、彼女の大きな転機である今、Gillianもファンと会って何かを感じようとしているのかもしれない。と、私は勝手に思っています。

 

I want to believe また、いつか、どこかで、きっとGillianに逢えると信じています。そのとき、Gillianが今よりさらに大きな役者になっていることを願っています。そして、私はそのときGillianに自分の気持ちを伝えられるよう、頑張って英語を勉強しようと思っています。 

“Gillian…, thank you so much with all my heart. See you!”

YOU