お地蔵様の御利益?!
今年は、十月の半ばまで半袖で過ごせるような暖かい陽気が続いて、いつまでも暑い暑いとぼやいていたら、今度は一気に寒くなって、これで平年並なんでしょうけれども、その落差が大きいせいで、子供たちもみんな風邪気味。心と体の準備が出来ていないからなかなか大変。やっぱり夏は夏らしく、秋は秋らしくあってほしいものです。
そうそう、落差が大きいといえば、もうひとつ落差の大きな出来事が・・・・・・
夏休みの終りに、インプレスの、DOS/V POWER REPORT という雑誌の方から連絡があり、オンラインソフト作者の紹介記事に、龍司のことを書いて下さるということで、東京から編集者とライターの方がお見えになりました。11月号で9月29日発売、ソフトの評価と、製作のいきさつなどのインタビューでしたが、まーあ、大変なお褒めの言葉を頂いて、しかも、ページのタイトルが、『吉本龍司氏』とでっかく出ていて、どうも普段のだらしない龍司の姿を見ている者としては、紙面の紹介と実物とを見比べては、大きな落差を感じてしまいました。
「龍司って、シって付けてもらうようなシ格あったっけ?」
などと、家族皆でひやかして、しばらくは龍司の下に、かなり強調して『シ』をつける呼び方で家中盛り上がっておりました。しまいには、弟たちにまで、
「龍司氏じゃなくて、龍司、うじ、じゃないの?」
なんて言われる始末。
でも、なにはともあれこうやって褒めて頂けるのは大変嬉しく、励みになります。龍司だけでなく、家族みんなの喜びとして、本当に感謝感謝。
発売日当日、お父さんは釘打機のメーカーの人と一緒に営業に出ていたのですが、贈呈本が我が家に来るとわかっていても、途中で中津川にある一番大きな本屋さんに飛び込んで、山のように積まれたその雑誌の前で二人、ページをめくりながら、一生懸命どこに載っているか探したそうです。
どこをどう見てもパソコンとは縁のなさそうな二人が、パソコン雑誌のコーナーに立つことさえ奇異なものを、さらに真剣に雑誌に食い入る姿は想像するだに可笑しいのですが、やっぱり慣れないことをすると、誰かにちゃんと見られていたりするもので、ようやくそのページを開いた所へ、計ったようにタイミングよく、知り合いの大工さんが、とことことやって来て、
「おい、なんでこんな所におるよ? 何やっとるの!」
そう声をかけられて、お父さん、開いた本をそのまま渡して
「これ、読んどいて、俺、忙しいでもう行くで・・・・・」
自分は別のを取ってレジに向かったそうですが、ビール一杯ぐぐっとやって、しかもだらだらこぼしながら、嬉しそうに話す姿は、子煩悩なよれよれ親父。さすが、吉本龍司シともなると、親孝行もするものやね。
龍司には、その後ぞくぞくと、雑誌見ました、というメールが来ていたようで、中には海外の方もいらしたようです。聞くところによると、15万部発行だそうで、15万の人全て読まれることはないにしても、龍司の顔が15万部刷られたということは、それに恥じないだけの事を、これからもしっかり積み重ねて頑張らねばということで、虚像にならぬよう、実を磨け。
と、こんなことを書いてた折りも折り、さらに嬉しいニュースがありました。知り合いの方から紹介されて応募した、国際コミュニケーション基金(ICF)のホームページコンテストで、特別賞を頂けるというのです。
ホームページに載せるために夏休み、汗を流しながら、石仏・地蔵めぐりをしたおかげで、その御利益があったのだろうか。笠地蔵さんが、えっこらえっこらとおみやげを運んできて、戸口の前にどさっと置いていってくれたような話しで、これもまた感謝感謝。
なんだかいろいろなことがいっきに押し寄せてきた感じだけれど、こういう時こそ、ますます龍司は龍司らしく、しっかり足踏ん張って、こつこつ地道に努力しなければね。調子のいい時も、悪い時も、どちらも、自分が試されている時なんだと思おう。どれだけ自分を見失わないでいられるか、過度に落ち込まない、過度に舞い上がらない、しっかりと地に足つけて、夏は夏らしく、秋は秋らしく、龍司は龍司らしくあってほしいね。本当はこんな嬉しいニュースが続くと、一番舞い上がっていたのは、私なのかもしれないな。
皆さんの応援を励みにして、
フレーフレー龍司・シ! がんばれがんばれ龍司・シ!! オー!!!
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