おじいさんの体験談

1.おじいさんの歴史

大正6年6月5日 高知県土佐清水市で生まれた。
第2次世界大戦中 ビルマの方へ兵隊にいった
戦後 土佐清水市で小型発動船『あきら丸』に乗っていた

土佐清水市三崎漁港
 おじいさんの家のすぐ近くで昔『あきら丸』をとめていたところ

昭和35年頃 鰹の一本釣り漁の船に乗り込む
昭和56年 船を下りる

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2.鰹漁の日程

1.漁の準備
山から竹を取ってきてさおにする。(5m位)
1人20本ぐらい作る。

作り方は竹を火であぶって真っすぐにする
2.出発 (3月の初め頃)
ひがらの良い日をみて乗り込み

3.南西諸島一帯
10日に1回ぐらいみずあげする
九州の山川にみずあげ(2カ月ぐらい)
佐世保、天草方面でえさをとる
4.土佐沖 (5月頃)
2・3日に一回みずあげ
土佐港にみずあげ。徳島へ行くこともある
5.八丈の沖 (8月頃)
1週間に1回ぐらいみずあげ
静岡の焼津港にみずあげ
盆は船をドックにいれて1週間ぐらい休み
6.三陸沖 (9月頃)
1週間に一回ぐらいみずあげ
石巻港、気仙沼港などにみずあげ
台風の時は釧路方面に避難した
7.11月下旬に漁を終了する

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3.船について

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4.漁の方法について

○釣り方

  1. 餌をつけて釣る
  2. なぶらといって餌をつけずに釣る。いわしをなげて魚があつまってきたときに針で引っかける

○魚について

魚は南の方が大型。鰹はフィリピンのあたりから黒潮にのって日本海沿を北上してアリューシャン列島のあたりまでいってまた戻ってくる。

大きいものは1m位のものもある。

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5.苦労や楽しみ 

  1. 苦労
    台風や低気圧にあっていきるか死ねかの時もあった。台風は早くから情報が入るので安全なところへ避難できるが、低気圧は急にくるので怖い。そういうときは神様に祈る気持ちだった。
  2. 楽しみ
    ときどき、しらない港に入って1日位は陸にあがって休みが取れるのでしらない町を見るのは楽しかった

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6.お正月に行った土佐清水市の様子

土佐清水港の様子

鰹節工場から鰹節を出荷するところ

市場の様子

僕の行ったときは、せりが終わっていて後片づけをしているところだった。

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