高度情報化社会推進による問題点

高度情報化社会推進による問題点


1.インターネット利用論

 この半年間パソコンに関連する記事を集めていて、ホームページの開設や新たな情報提供の場の紹介とともに、多かったのが、インターネットそのものを生活にどう取り入れるかという話題でした。 8年1月13日の記事には、僕の町のとなりの中津川市で商工関係者らを集めてインターネットの講習会を開いた事が報道されていました。新しいビジネスチャンスと注目を集めているインターネットを学び、仕事で利用できないかとその利用法を探るとかかれていました。このような催しは全国で行われたようで、消費者団体、経営セミナーなどのインターネット体験が多く報道されていました。『官民一体で積極推進を』という声に混じって、『あまりにも浮かれすぎではないか』という意見や、『情報化社会に乗り遅れるな』というあせりがみられるという意見もありました。 特に『新モダンタイムズ電脳見聞録』の記事では、インターネット先進国ですでに出始めているいろいろな問題を紹介してくれていて、よくわかりました。

僕の感想

 インターネットをどう使うかということは、車を買ってその店の人にどこへ行けばいいかと尋ねるような物だと雑誌に書いてありました。僕もその通りだと思いました。インターネットの使い方はその人によって様々な使い方ができるので、その人その人で考えて使うことが一番利用価値の高い物になると思いました。僕も始める前は、その価値がどういう物かわかりませんでしたが、特にこういう事を調べていると、どこの図書館をまわってもえられないような資料が簡単に取り出せるので使えば使うほどその価値を実感しています。

2.ネットワーク上のエチケット問題

 電子ネットワーク協会では、パソコン通信のガイドラインを作成、倫理問題の指針を示した(8.2.17記事)問題としては、著作権の問題、違法コピーが後をたたないということ、また、違法コピーした物を通信で販売しているということ、ネットワーク上で人の非難をたり口論となったりする事、ポルノ画像を流すこと、差別意識をあおるような無神経な情報を流すこと等でした。著作権については、日本人の意識があまりにも低いという海外からの批判もありました。

8年3月19日社説で『深刻なのは、密売が氷山の一角である、企業や学校教育の現場でさえソフトの違法複製が横行していると聞く。この社会では、ハードの購入には金をかけるものの、ソフト購入の予算を惜しむ傾向が強いことも大いに関係していると思う。』とあります。

僕の感想

 インターネットやパソコン通信などは、どこの誰かわからないとう面もあるので、ひとりひとりが考えて行動できるようになればこの問題は解決すると思います。ソフトが違法コピーされると、その会社にとってマイナスになるので、経済的にもあまりいいことではないので、やめた方がいいと思いました。一部の人の無神経な発言によって、パソコン通信事態に規制が加えられるようなことになると、自由な情報のやりとりができなくなるので結局は自分の首をしめる事になると思います。

3.プライバシー問題

情報化社会では、個人のプライバシーに関することが簡単にデータベース化できてしまうので、個人情報を管理する戸籍や年金情報等は、便利になるが、もしそれが漏れて商売に利用されたようなときに大きな社会問題となります。国はいずれ住民基本台帳や納税者番号などを統一して共通のデータベース化をはかる方針であると言われるが、その前に整備するいろいろな問題があるようです。

僕の感想

 高度情報化によって、今まで時間がかかったり、分類しきれなかったことまでできるようになるけど、その反面デジタルデータはコピーが容易なので情報が漏れやすいということもあると思います。そのため、このような事が絶対におこらないシステムを構築してから番号制などを進めていかなければならないと思います。

4.心身、健康に及ぼす影響

 心身に与える影響として取り上げられていたのが中高年サラリーマンの『パソコン恐怖症』がありました。これは、会社の中で若い人に負けないように、嫌でもパソコンを使わなければならないような状況に追い込まれたサラリーマンがパソコンに恐怖心を抱くというものでした。(8.2.15記事)また、インターネット中毒に世界中の医師や専門家が注目しているとありました。インターネットに凝りすぎて、現実の生活を放棄してしまうという現象で深刻な心の病気として注目されているそうです。(8.5.22記事)身体への影響としては、まだ未知の部分として、携帯電話やOA機器などの高周波電波障害の心配が取り上げられていました。郵政省は、研究機関(環境電磁技術研究所)を設立し高周波対策に着手することをあきらかにしました。(8.3.22記事)

僕の感想

 パソコンは、あくまでも道具なので、普通の道具と同じように扱えばいいと思うし、そう難しく考えなければパソコン恐怖症にはならないと思います。また、使えなかったら管理職からはずされると言うような危機感に陥る状況を作らないようにすることが大切だと思います。また、インターネットも道具であって、それに凝りすぎるのも良くないと思うし、インターネットは普段の生活の手助けとして活用していく方がいいと思います。

5.西暦2000年問題

 西暦2000年になると世界中のコンピューターが突然混乱をおこすと言われています。これは、古い時代に作られたソフトが下2桁で年数を表示しているため、今年は96と表すが、2000は00になってしまうという問題。このことによって、1900年なのか2000なのかという認識ができなくなり、古いデータとあたらしいデータの判断ができなくなってしまいます。最近のソフトでは、これに対応した対策が取られていますが、前のソフトを知らないで使っていると、必要なデータが消されてしまっているということになりかねない。ソフトウェア業界では、これを見込んでソフト改変のために1兆円の特需があると予測しているそうです。(8.6.24記事)

僕の感想

 西暦2000年問題は、僕の作ったソフトには、さほど影響はないけど、昔の開発言語では下2桁を取得する方が簡単なので僕も下2桁で処理している場合があります。しかし、今のあたらしい言語では、その点が改善されて、簡単に4桁で処理できるようになっているので、その点もすでに考えられているのだと思います。しかし、現在もう作成されてしまっているソフトウェアはこういうことに対応できないので、深刻な事態に陥る可能性もあるということがわかりました。

6.事件、事故、犯罪

 情報化社会が進むと、今までに予測できなかったような事故や事件が起こって、身近な生活に障害となることもあります。 オンライン事故は、システムの支障によって銀行などの窓口が使えなくなったり、郵便局の支払いができなくなるということも時々起こりました。 また、これだけパソコン通信やインターネットが普及してくると一端障害が起こった場合、業務を中断しなければならない企業も出てくるそうです。アトランタオリンピックでも、自慢の競技速報システムがつかえないことによる混乱があったそうです。 米国ではインターネットを通じて麻薬や銃等の販売が頻繁にあるので監視が追いつかない状況に陥っている事もあり、日本でも、そういうことが起きる可能性があるので、監視を強化する動きがあります。 また、他人のコンピューターに不正進入してデータを盗んだり、破壊したり、ウイルスを進入させたりして被害を出させる犯罪がおきてきています。


 どんどんOA化してくると機器が使えなくなったときに苦労するので、危機体制も整えておかないといけないと思いました。 母が仕事で使っているパソコンにもウイルスが感染していて、困りました。事の発端は、新しく買い換えたコンピューターのWINDOWS95の動作がおかしい(CD-ROMドライバを組み込んでもCDが動作しない、立ち上がりがおそい、販売管理、財務管理をしているが印刷時に異常が出て印刷物がうまく発行できない等)いろいろ調べたが原因がつかめないまま数ヶ月がたちました。ある日、そこで使用していたフロッピーを僕のパソコンで使おうとしたところ、僕はウイルス監視プログラムを常駐させていたため、ウイルスがいるというメッセージが出て感染を逃れる事ができました。でも、まさか現実にウイルスがこんな田舎にくることを信じられず半信半疑で仕事用のパソコンのウイルスチェックを行ったところ、Parity-Boot Bというウイルスに感染していました。どんなウイルスなのか情報が無いのでパソコン通信でウイルスの型を調べたり、ソフト会社にとい合わせたりして対応に追われました。結局ワクチンソフトを購入して駆除しましたが、バックアップのためにファイルをコピーしたディスクすべてに感染していました。僕と母とソフト会社の人以外さわっていないのにどこから感染したのか不明でした。この事がきっかけでウイルスの事についていろいろ調べましたが、新しいウイルスを作るハッカーとワクチンを開発する会社のイタチごっこでこうしている間にもどんどん新しい型のウイルスがばらまかれているようです。

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