2004年度活動予定 
1月 1/3〜5 指導者強化合宿
1/11 支部長会議・運営会議
1/18 関東地区 技術講習会
1/25 中部地区 技術講習会・新年会
2月 2/1 中部地区 第29期 グラウンド戦
2/15 NPO法人 日本武道空手道連盟 理事会
2/15 関東地区 第3期 グラウンド戦
2/22 東海地区 「Relationship−Tournament」・審査会
2/28、29 中北信地区昇級審査会
3月 3/7 中部地区 第44期 交流試合及び審査会
3/14 NPO法人日本武道空手道連盟 通常総会
3/21 支部長会議・運営会議
3/28 関東地区「EXchange-Tournament」・審査会
4月 4/4 広島地区 第6期 交流試合・審査会
4/11 武道空手少年クラブ 中北信地区少年大会
4/18 武道空手少年クラブ 飯伊地区少年大会
4/25 中部地区 技術講習会
4/25 関東地区 技術講習会
4/25 東海地区 第1期 グラウンド戦
5月 5/2 小沢首席師範 講演会
5/9 VT体験フェスタ
5/16 中部地区 第30期 グラウンド戦
5/16 関東地区 第4期 グラウンド戦
5/23 東海地区 「Relationship−Tournament」・審査会
5/29,30 中北信地区 審査会
6月 6/6 中部地区 第44期 交流試合及び審査会
6/13 関東地区「EXchange-Tournament」・審査会
6/20 中部地区 技術講習会
6/29 リアルファイティング空手道選手権大会予選(豊橋支部)
7月 7/4 関東地区 技術講習会
7/11 支部長会議・運営会議
7/18 少年茶帯トーナメント(諏訪支部)
7/25 中部地区 第31期 グラウンド戦
7/25 広島地区 第7期 交流試合・審査会
7/30〜8/1
合同夏期合宿
8月 8/6〜8 広島地区 夏期合宿
8/8 関東地区 第5期 グラウンド戦
8/8 東海地区 「Relationship−Tournament」・審査会
8/18〜20 関東地区 夏期合宿
8/22 NPO法人 日本武道空手道連盟 総会
8/28,29 中北信地区 審査会
9月 9/5 中部地区 第46期 交流試合及び審査会
9/12 関東地区「EXchange-Tournament」・審査会
9/18 中部地区技術講習会及びリアルファイティング出場者壮行会
9/26 リアルファイティング空手道選手権大会
             (長野支部主催)
10月 10/3 広島地区「Relationship−Tournament」・審査会
10/10 中部地区 技術講習会
10/17 支部長会議及び運営会議
10/24 関東地区 技術講習会
10/24 東海地区 第2期 グラウンド戦
10/31 バーリトゥードアクセス リアルファイティング空手道選手権大会
11月 11/7 中部地区 第32期 グラウンド戦
11/14 武道文化交流フェスタ
11/21 関東地区 第6期 グラウンド戦
11/21 東海地区 「Relationship−Tournament」・審査会
11/27,28 中北信地区 審査会
12月 12/5 中部地区 第47期 交流試合・審査会・大忘年会
12/12 広島地区 第8期 交流試合・審査会
12/19 関東地区「EXchange-Tournament」・審査会
クリスマス会、稽古納め・大掃除





第6回 武道空手道少年少女
飯伊地区大会
平成16年4月18日(日)
長野県 高森町 町民体育館
参加者141名
幼年の部
 優  勝: 岩崎 一徹 (高森教室)
 準優勝: 伊藤 健太 (鼎教室)
小学校1年生の部
 優  勝: 高木 大河 (高森教室)
 準優勝: 近藤 空翔 (竜丘教室)
小学校2年生の部
 優  勝: 平沢 聖 (白山教室)
 準優勝: 松村 仁 (中川教室)
小学校3年生の部
 優  勝: 河村 克城 (松尾教室)
 準優勝: 小林 姫子 (高森教室)
小学校4年生の部
 優  勝: 武松 優華 (松川教室)
 準優勝: 片桐 舜基 (稲武教室)
小学校5・6年生 女子の部
 優  勝: 中島 茜    (下条教室)
 準優勝: 篠田 真悠香 (下条教室)
小学校5年生 男子の部
 優  勝: 岡庭 将太 (白山教室)
 準優勝: 河合 隆汰 (白山教室)
小学校6年生 男子の部
 優  勝: 近藤 聡介 (白山教室)
 準優勝: 古田 貴久 (座光寺教室)
中学生 女子の部
 優  勝: 原 寿奈 (岐阜県中津川教室)
 準優勝: 三浦 舞 (阿南教室)
中学生男子 軽量級の部
 優  勝: 北林 貴大 (松川教室)
 準優勝: 北沢 頼鏡 (鼎教室)
中学生男子 重量級の部
 優  勝: 水野 秀則 (駒ヶ根教室)
 準優勝: 堀田 航正 (白山教室)
特別賞
   中塚 無我(飯島教室) ・ 原 奈央貴(松尾教室)




 NPO法人 日本武道空手道連盟
小沢隆理事長
児童福祉チャリティ「無意識の教育」出版記念講演会

 自身の著である「無意識の教育−キレる子供には見えざる理由がある−」を出版した当連盟理事長 小沢は、多発する少年犯罪・突然の家庭内暴力・急増する引きこもり等、現代社会を象徴する様々な事象に武道を通じて青少年と向かい合い、葛藤、やがて気付いた無意識の世界をひもときながら、答えを導き出します。
 武道歴30年、指導歴20年、心理学や大脳生理学にも造詣が深い 小沢でなければできない講演会です。

平成16年 5月2日(日)
飯田人形ホール(飯田文化会館隣) 長野県 飯田市 音羽町 5-5-1 TEL0265-23-3552
入場無料(書籍販売などの収益は児童養護施設風越寮へ送られます)

講師   NPO法人 日本武道空手道連盟 理事長 小沢隆

主催 出版記念講演会実行委員
主催 NPO法人日本武道空手道連盟
後援 飯田市教育委員会、天竜川ロータリークラブ

 開催に先立って、NPO法人 日本武道空手道連盟指導員5名が、オープニング演武。
 石原美和子師範代の 手刀によるブロック割り、青木隆明指導員の固定しないバット折り、長澤清彦副理事のエンピによるブロック2枚割り、金子真里指導員の足刀によるブロック割り、今津陽一副支部長の寸けいブロック割り。子供達の未来に祈りを込めた試し割りは、どれも見事に成功。粉々に飛び散るブロックやバットに会場には驚きの声がもれます。

 そして、講師である小沢理事長を迎え、「自我防衛機制」をキーワードに人の心の構造について講演が始まりました。演武を行った指導員も、人生の成長過程を表す服装で(笑)朗読のメンバーとして参加しています。
 私達は誰もが、心を持っています。自分自身を理解することの大切さ。それはやがて、他者を理解しようとする心につながります。本日の講演会は、人の心の内側がどんな風に出来ているのか、またそれを知ることで、様々な可能性が広がるだけでなく、心の闇が引き起こす様々な凶悪犯罪や引きこもり、いじめ等を解決するための鍵がみつけられるのではないかと考えています。未来をになう子供達、そしてそれを支えるご家族の皆様方には、今日の講演会が、新しい心を生むものになることを願っております。

 講演会は、児童福祉チャリティとして、余剰金が地元の児童養護施設である風越寮に贈られます。
 今から二十数年前、小沢隆先生が子供達に空手を教え始めた二十代前半の頃、初めて借りたのは、児童養護施設 風越寮の体育館でした。稽古をしていると施設の子供達が窓から覗いています。その中に、オープニング演武から朗読までを担当した金子真理指導員の、幼い姿があったのです。
 金子真理指導員と風越寮の子供達、風越寮の下平寮長から小沢先生に花束が贈呈されました。

 混沌とした時代の波に流されながら生きていく子供達を取り巻く環境は、決して恵まれたものばかりではありません。情報化が過度に進み、徐々に薄れていく人と人との心のつながりの中で、今自分が生きていることを実感できない人が増えています。
 やがて未来を築いていく子供達、誰もが心と心を通い合わせ、手に手をとりあって、住みやすい社会環境を作り上げていくことは、今、現代社会に生きる私達に与えられた使命なのだと感じています。
 私達、NPO法人日本武道空手道連盟は、青少年の未来の幸福を願い、今後も青少年の健全育成活動に邁進して参ります。




平成16年度 合同夏期合宿
平成16年7月30日〜8月1日
長野県 下條村 しらさぎ荘
参加者135名
 

少年部

一般部
7/30 12:30 長野県本部集合
13:30 しらさぎ荘集合
13:50 体育館へ移動 体育館へ移動
14:00 体育館にて稽古 体育館にて稽古
15:45 終了、帰宿 終了、帰宿
休憩(係ミーティング)
18:00 入浴
19:00 夕食
20:00 きもだめし 講習会(座学検定)
22:00 就寝 就寝
7/31 06:30 起床、朝食
08:15 体育館へ移動 体育館へ移動
08:30 稽古 技術講習会
(ストレッチと呼吸法)
11:15 終了、帰宿 終了、帰宿
12:00 昼食
休憩(係ミーティング)
14:30 釣り大会 心理学講習会
18:00 入浴
19:00 キャンプファイヤー 打ち上げ
22:00 就寝 就寝
8/1 06:30 起床
07:30 帰宅準備
08:30 もろこし狩り 自主稽古
11:30 昼食
12:00 解散




国際エイズ孤児救済支援チャリティー
ジャパンオープン2004 バーリトゥードアクセス
リアルファイティング空手道選手権大会
  

       

平成16年10月31日(日) 開会式10時30分
長野県松本市 信州やまびこドーム(入場無料)
 地図はこちら!

 毎年、300名近くの豆拳士が覇を競った、リアルファイティング少年少女空手道選手権
 今年から、参加者を少年・一般・シニアに拡大し、参加者約500名の「バーリトゥードアクセス リアルファイティング空手道選手権大会」として、流派不問のマスク(スーパーセーフ面)付きの全日本大会に生まれ変わりました。
1.目的
@日頃、武道空手道の稽古で培った心技体及び礼儀等について試合を通じて発揮し、今後の精神修養および技術向上の糧とし、健全な青少年育成に寄与する。
A少年部と一般部の大会を同時に開催することにより親子・兄弟のスキンシップを図る。
B各流派、団体の親睦ならびに技術交流
C支援物資・募金を募り、タイ国エイズ孤児施設に寄付することにより、国際福祉に貢献し、ボランティア精神の向上、人道支援の重要性、生命倫理の周知を図る。

2.主催:NPO法人 日本武道空手道連盟 松本事務所
  大会事務局 〒399−0025 長野県 松本市 寿台 5丁目7番C−17
  特定非営利活動法人 日本武道空手道連盟 松本事務所 所長 今津 陽一
    TEL/FAX 0263−85−2114

3.後援
長野県、長野県教育委員会、長野県体育協会、長野県スポーツ少年団、松本市、松本市教育委員会、松本体育協会、松本市スポーツ少年団、
テレビ信州、信濃毎日新聞社、市民タイムス、松本タウン情報、テレビ松本ケーブルビジョン、(株)ベースボールマガジン社「格闘技通信」、月刊フルコンタクトKARATE、格闘Kマガジン、ゴング格闘技、月刊空手道、塩尻市NPOネットワーク
出 場 部 門 一 覧
少 年 部 階 級 名 優勝者 準優勝者 ルール







園児年少、年中 清沢一真(禅道会) 大村友哉(拳幸塾) 武道空手
少年クラブルール
年長軽量級 矢崎光太郎(峯心会) 真田皓平(武道会館)
年長重量級 森腰 歩(禅道会) 西村匡己(拳幸塾)
小学1年生軽量級 松井爽人(拳幸塾) 古澤優真(武門会)
小学1年生中量級 西村昴己(拳幸塾) 石田誉人(拳幸塾)
小学1年生重量級 新村 廉(禅道会) 尾形優希(拳幸塾)
小学2年生軽量級 田中舞輝(禅道会) 大石晃毅(武道会館)
小学2年生中量級 清水喬介(拳幸塾) 青沼瑞季(宮川道場)
小学2年生重量級 幸柳尚規(拳幸塾) 百瀬 魁(禅道会)
小学3年生軽量級 清水大樹(禅道会) 五味 蓮(禅道会)
小学3年生中量級 渕上賀史(拳幸塾) 近藤海駆(禅道会)
小学3年生重量級 河村克城(禅道会) 小口大司(禅道会)
小学4年生軽量級 坂本秀晧(禅道会) 後藤裕紀(禅道会)
小学4年生中量級 百瀬北斗(禅道会) 島崎公樹拳幸塾
小学4年生重量級 武松優華(禅道会) 新井宏崇(武門会)
小学5年生男子軽量級 北沢一将(禅道会) 中村洋志(武門会)
小学5年生男子重量級 後藤慎也(武道会館) 勝俣郁弥(武道会館)
小学6年生男子軽量級 荒木謙吾(武門会) 伊藤樹理(禅道会)
小学6年生男子重量級 庄田宙志(禅道会) 畠山 涼(禅道会)
小学5,6年生女子 丸山香李(禅道会) 柳川理央(禅道会)
中学生女子 清水美樹(禅道会) 稲垣いづみ(禅道会)
中学生男子軽量級 原田省平(禅道会) 宮下英明(武道会館)
中学生男子重量級 青木優樹(禅道会) 河村直樹(フリー)
 
一 般 部 階 級 名 優勝者 準優勝者 ルール




高校男子 5級以下軽量級 手塚基伸(禅道会) 松木晃征(禅道会) 交流試合ルール
高校男子 5級以下重量級 藤澤優作(禅道会) 小松比揮(禅道会)
高校男子 4級以上 後藤勝也(武道会館) 細田勇丞(武道会館) RF アクセスルール
一般男子10級以下軽量級 山本和明(禅道会) 小林利彦(禅道会) 交流試合ルール
一般男子10級以下重量級 笠井潤也(禅道会) 佐藤大二(禅道会)
一般男子 7級以下軽量級 牧野徳治(禅道会) 大谷和史(禅道会)
一般男子 7級以下重量級 三浦康彰(禅道会) 荒井 裕(禅道会)
一般男子 5級以下軽量級 岡村将夫(禅道会) 金城 学(禅道会)
一般男子 5級以下重量級 北崎 鎮(禅道会) 松尾洋治(禅道会)
一般男子 3級以下 藤沢 健太(禅道会) 松永義弘(禅道会) RF アクセスルール
一般男子 2級以上 下島重一(禅道会) 河村周三(禅道会)
一般女子 山崎 里絵(禅道会) 酒井真紀(禅道会) 交流試合ルール
マスターズ男子 5級以下 田中 学(禅道会) 中本喜章(禅道会) 交流試合ルール
マスターズ男子 4級以上 大野木浩之(禅道会) 長瀬年幸(禅道会) RF アクセスルール
シニア男子 辻籐敬史
(設楽町空手サークル)
山田副市郎(禅道会) 武道空手
少年クラブルール
特別賞 清水 凌(禅道会) 久保下拳士朗(気流館) 小林姫子(禅道会) 米谷伸太郎(禅道会)
井上博介(禅道会) 松村耕兵(禅道会) 渡辺 凌(武道会館) 中島幸利(禅道会)
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「文化武道交流フェスタ2004」
 私ども連盟は、本年、児童福祉や国際エイズ孤児救済支援のチャリティとして、講演会や大会等様々な企画を開催してまいりました。武道を通して自らと向き合うことをテーマとしている私達は、生きる力を、虐待に傷付いている子供達や病や貧困と闘う世界の子供達へ贈りたいと願い、子供達を取り巻く厳しい現実と向き合ってまいりました。
 その集大成として「文化武道交流フェスタ2004〜命の響き〜」を11月14日岡谷市の「ジョイントプラザ マリオ」にて、盛大に開催しました。テーマは民族を超えた平和です。スタッフは、仮装。カッパやルパンやギター侍や原始人が会場を闊歩します(笑)。

 まず、中央スクリーンに、支援先のエイズ孤児施設「バーン・ロムサイ」から届いた映像が流されます。続いて、連盟スタッフがタイの支援先の視察に訪れた折の記録映像。そこに映し出されたのは、心から祝福されるはずの子供達が、生まれながらにして難病を背負わされている現実であり、限られた命を生きる子供達が、何不自由なく恵まれているはずの日本の子供達よりも、ずっと澄んだ瞳で精一杯の毎日を生きる姿が輝いているという事実でした。
 そして、本パーティー実行委員長 当連盟 副理事長 長澤清彦の挨拶(当然、仮装)。続いて、各界よりご来賓としてお越し頂いた先生方のご紹介。乾杯の音頭を児童養護施設 風越寮寮長 下平薫様よりお願いし、しばし歓談。

 次に、武道を通じ青少年健全育成活動に邁進して来た当連盟ボランティア指導員の表彰式が行われました(当然、仮装)。彼等指導員は、青少年を取り巻く環境が心ないものへと変化していく中で、自らも共に悩みながら、切磋琢磨し指導にあたってきました。
 そして、スクリーンに、テレビ信州にて放映された『夢広がる青春群像 空手と歩む心の旅』の映像が。この番組は、武道を通じ自分自身と子ども達に向き合い、夢を追いかける二人の青年にスポットを当てたドキュメンタリーです。

 最後に、松本市出身のシンガーソングライタ−美咲さんに心のこもった歌を披露して頂きました。曲は「緑の唄」。生きとし生ける者達すべてが輝く未来に向かって歩けるようにとの希望を形にした魂の歌です。
 そして、エンディング。ステージには、生まれたばかりのシンガーソングライター美咲が。『夢広がる青春群像』の主人公となった2人の若き武道家が。そして、彼らを目指して夢に向かって歩こうとしている、武道空手少年クラブの少年少女が。

「私達は、幸せな国に生まれた。」
「僕達は、幸せな家庭に恵まれた。」
「私達には、あたたかい家や食べ物、やさしい家族がいる。」
「僕達には、時々叱ってくれる先生や、仲良しの友達がいる。」
「私達には、ないものは何もない。」
「僕達には、欲しいものがたくさんある。」
「でも一番大切なのは、」
「今、こうして生きていること。この世に生まれてこれたこと。」
「なりたいものがあること。夢を持っていること。」
「迷うな!」
「前に進もう!」
「自分の命を大切に生きよう。」

 生きとし生ける全てのものに、生まれてきた意味があり、存在している価値があります。生まれてきた命には必ず終わりがあり、だからこそ命は尊く美しいのです。現代の日本に生きる私達は、限られた命と向き合う小さな子供達と出会った時、一番大切なものは何かということに気付かされたのです。今日、民族を超えて、生きとし生けるもの達すべてに、小さな幸せが訪れることを心から祈って。




長野県飯田女子短期大学精神看護学科にて、小沢隆理事長が特別講師をつとめました。

  ゆう4号で対談された長野県飯田女子短期大学の金谷光子教授からの依頼により、かねてからお話のあった通り、小沢理事長が特別講師として招かれ、精神看護学科の生徒を対象に「心の構造と自我防衛メカニズム」と題して、11月2日(火)午後の2クールの授業を受け持たれました。
 生徒達はみな、やがて看護士や保育士などを目指す女子大生。この生徒達にとって心の構造を知ることは、将来のために大変重要なテーマであり、助手としてお手伝いに参加した石原、金子、木下、佐々木亮が順に資料を朗読しながら、小沢先生が実際のエピソードを面白ろおかしく加えながら説明されました。
 テーマとしては、自分の心を知ることの必要性、今時の女子大生のイメージから予想していたのとは裏腹に、意外なほど大変親身に授業に参加してくれ、終わった後、研究室まで質問に来る生徒がいたほど大好評で、今後の新しい可能性を感じ、とても有意義な特別講師となりました。




小沢隆理事長がPTA社会学級で講演をしました。

 11月26日(金)愛知県東刈谷小学校PTA社会学級講演会として、小沢隆先生が講師に招かれ、「教育と無意識」と題し、約2時間にわたってPTAの保護者のみなさんを対象に、主に自我防衛メカニズムを中心に助手が朗読しながら進め、途中エピソードを加えて説明するという形式で、子供の心の構造を知り、成長過程の中でどんな風に子供を後押ししてあげることが大切かについて講話されました。子育てに取り組んでいる保護者のみなさんは、エピソードに和やかに笑うシーンもありましたが、みな終始真剣な表情で聞き入る姿が印象的でした。




国際エイズ孤児救済支援チャリティー授与リポート
  平成16年度に我が連盟が取り組んできた社会貢献活動として、「国際エイズ孤児救済支援チャリティー」があります。多くの皆様から、様々なイベントや大会を行うたびに募金や支援物資のご協力を頂いて参りましたが、遂にその募金総額215,426円の目録を贈呈するため、12月10日、長野支所の岩間真太郎副理事長と、私 松本支所の副理事長の今津陽一で、東京に行って参りました。
 今回の支援先「バーンロムサイ」では毎年、施設で制作する子供達の絵画や陶芸作品、地元オーガニックコットンで作る衣類などを日本で販売し、バーンロムサイの運営資金を生み出そうというイベント「アンダーザツリー展」を開催しております。そのオープニングレセプションに参加して目録を贈呈させて頂く運びとなりました。また、これに合わせてバーンロムサイの子供たち6名も来日し、日本の文化を勉強しに来るということで、私達は偶然にも日々をエイズと闘っている子供達に、直接会える機会に恵まれたのでした。
 当日は、本当に多くの人たちが会場を埋め尽くし、心を込めて創られた様々な作品を手に取り、購入していかれました。今回来日した6名の子供たちが登場すると、一人ずつ代表の名取さんから紹介され、照れくさそうにたどたどしい日本語で挨拶する姿は、微笑ましくもありました。その後、「バーンロムサイ」代表の名取美和さんに、岩間副理事長から目録が贈呈されました。

 そして子供達は、何と次の日から長野へ雪を見に行くというではありませんか。当たり前のことですが、タイでは雪など降るわけもなく、子供たちは一度も雪を見たことがありません。しかし、今年の日本は暖冬で、長野にもまだ雪はないのです。そこで、岩間副理事と相談。リアルファイティング空手道選手権大会でお世話になった白馬47スキー場の太田支配人のお力添えで特別にスキー場のゴンドラを動かして頂けることが決まり、13日に子供たちを連れて行くことになりました。
 いよいよ13日。長野市内のバーンロムサイ支援者宅に集合した一行は、白馬へと出発しました。タイはHIV及びエイズ対策に比較的成功した国という評価が国際社会でなされていますが、同乗した現地日本人スタッフである大熊さんに現在の施設の状況をお聞きしました。それによると、「これまでのバーンロムサイの活動がタイ政府に認められて、子供たちのHIV治療薬は無料で供給されるようになりました。HIVの研究が進み抵抗力が薬によって上がった場合、一定期間薬の投与をやめることが出来るかもしれないんです。それにより副作用や体内残留物質が減り、より長く生きられる可能性が出てきたんですよ!」と、代表の名取さんやスタッフの活動が評価されつつあるとのことです。
 そして、何より驚いたことは、施設にいる30名の子供たち全てにHIV感染者であることを告知しているそうです。子供たちは自分がHIV感染者であることを知り愕然としたり、泣き出したりする子もいたそうですが、本人の体のことや生活のことなどを、わかりやすく丁寧に説明を続けることで、ようやく前向きに生きる姿勢になってきたのだそうです。

 そんなお話をお聞きしているうちに、いよいよ白馬47スキー場に到着。ゴンドラ乗り場で出迎えて頂き、支配人の太田さんがオリジナルグッズを子供たちにプレゼントしていただき、いよいよゴンドラに乗り込みます。私と同乗したのは男の子のヌン、スラテャイと女の子のゴイ。ゴンドラが動き出し、雪が見えてくるとヌンとスラチャイは、「雪だ、雪だ!」と大騒ぎで、頂上の駅に到着するやいなや颯爽と飛び出して、写真を撮ったり、雪を触ったりと生まれて始めて見る真っ白な雪に大興奮。そして、そり遊びが始まりました。本当に楽しそうに遊ぶ子供たちを見ながら、私は内心「いつかHIVを直せる薬が開発されれば、この子たちも死と隣り合わせの生活から開放されるのに」と考えていました。
 その後、雪合戦や雪だるまなど雪遊びを思いっきり楽しんだ後、最後はみんなで記念撮影。人生の中で初めて出会った真っ白な雪は、南国タイに、病とともに生きる子供たちにとって、大切な思い出となったことでしょう。
 その後、長野に戻り支援者宅に送り届けました。この模様は全国版のテレビ番組でも放映され、子供たちみんなの楽しそうな笑顔がブラウン管に映し出されました。きっと多くの視聴者の方がご覧になったことでしょう。

 驚くべきことに日本は、先進国の中で唯一、HIV及びエイズの感染者が増え続けている国です。「感染者を増やさない」、「差別をなくす」この二つは教育によって正しい知識を身につけることが最大の予防策であるといわれています。今こそ隠し立てのない真実の正しい教育がなくてはならないことは自明の理です。
 今、バーンロムサイでは、地域の人たちと積極的に関っていこうとしているそうです。そのことが、いつか地域の人々の、病への深い理解に繋がり、悲しい差別もなくなっていくことを祈ってのことです。ところが現実は、地域の子供たちは施設に遊びに来るのですが、その親が「あそこに行ってはだめ。HIVに感染してしまうよ。」といって近寄らせないのだそうです。HIVは普通の生活では決して感染しないという知識不足の差別が、まだまだ根強いということです。このお話の中からも、親がする差別のイメージを子供が引き継いでしまうということを、われわれ大人がしっかりと自戒することが必要なのだと改めて感じました。
 私は、もしかしたら近い将来、現在のタイでのこの取り組みが、先進国といわれている私たちの国日本の、お手本になることもあり得るのかもしれないと実感しました。

★追伸 関係者の皆様からお寄せ頂いた古着や石鹸などのたくさんの支援物資は、大きめのダンボール7個分にもなり、すでに航空便、及び船便にてバーンロムサイ及び関連施設等に送らせて頂きました。今回の子供たちが着てきた冬服の一部も、皆様から頂いたものだそうです。これまでの皆様の温かいご協力、本当にありがとうございました。この場をお借りしまして、心から感謝を申し上げます。
 また、今後も、私達NPO法人日本武道空手道連盟は、様々な人道支援、国際貢献を視野に入れ、活動に邁進して参りますので、どうぞ温かいお力添えをお願いいたします。(副理事長 今津陽一)