●エアーブラシによるデッサン
スケッチブックなどにエンピツや木炭、パステルなどでデッサンをすることは、画力や表現力を向上させるよい訓練方法です。
それをエアーブラシで直接デッサンすれば、ハンドピースのコントロールも同時に身につき一石二鳥です。
ここでは、ある程度正確に描くことを目的とした方法をご紹介します。
技術編★光と影とかたちで紹介した「マス目を引く」拡大方法を応用します。
写真をもとに描くのならこの方法も使えますが、実際のモデルや風景などの写生では使えない方法です。
最終的にはすべて目測で描き上げるのが目標です。
原稿を用意します。良く見ると原稿にマス目が引いてあります。
キャンパスとなるボードにも、比率の同じマス目を薄く引き、そのマス目をガイドにしてエアーブラシで写し取っていきます。
ホワイトを消しゴムのように使うので、色はブルーグレイを使っています。
よく見るとマス目が見えます。
おおまかな位置取りから徐々に正確に描いていきます。
ホワイト用とグレー用のハンドピースを用意し、色換えの手間をはぶいてます。まちがったと思える線は、ホワイトですぐ修正。
陰影がついてだんだんと似てきました。
細部をあるていど描き込みます。それにしても人物のこのアングルの顔はとても難しい。
ここで全体にいったんホワイトをオーバーブラシ。色のニゴリを取るためです。
別の角度の顔も描き足してみます。ここでもマス目を引いてます。
同様に進めます。画面が大きい場合はときどき離れて見て、印象の狂いをチェックします。
ハイライトが入ってそれらしくなりました。でもこのグレー、青みが足らなかったです。のちほど修正。
もうひとつ別のアングルです。
だんだんと慣れてきたのか、スピードが上がってきました。
全体のバランスをみて、トーンを整えていきます。あまり細部にはこだわらない描き方です。
全体にブルーパープルを強めました。
シド・ヴィシャス。こちらも同じ手順です。
ブルー系の色を押えたモノトーンにしたかったのですが、やはり難しいです。
こちらはなるべく細部まで表現するようがんばってみました。